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東芝、白物家電事業を中国美的へ譲渡。映像事業は東芝内で継続

 東芝と中国 美的集団(美的)は17日、東芝の家庭電器事業(白物家電)の持分の過半を美的に譲渡する基本合意書を締結した。譲渡完了後は美的傘下にて、東芝ブランドの冷蔵庫や洗濯機、掃除機などの白物家電をグローバルに開発・製造・販売を継続する。

 東芝ライフスタイルは、映像事業と家庭電器事業を手がけているが、このうち液晶テレビなどの映像事業は東芝グループに移管し、家庭電器事業を残した東芝ライフスタイルの株式の過半を美的に売却する。3月末までの最終合意を目標としている。東芝の家庭電器事業売上規模は2014年度連結で2,254億円。

 東芝の映像事業は、引き続き東芝グループ内で、事業継続する。

 今回の株式譲渡は、東芝が'15年12月に発表した新生東芝アクションプランに基くもの。東芝と美的は、コンプレッサーや小型家電、インバーターなどの分野で20年以上に渡り協力関係を構築。今回の取引により、両社の協力関係をより強固なものとするという。

 美的は、1968年に設立。空調、冷蔵庫、洗濯機、キッチン家電、小型家電などの製品群を有する、家電、暖房・換気・空調システム製造企業。2014年の総売上高は230億ドルで、グローバルの従業員数は10万人を超える。

(臼田勤哉)