ミニレビュー

安くて高音質! 5千円程度で買える人気イヤフォンを聴く【4製品まとめ】

 高価格で音が良いのはある意味“当たり前”。5,000円程度で気軽に購入しやすく、それでいて音も「おっ!」と思わせてくれる製品を紹介した1週間。

 Philipsの「SHE9720」は、3,000円台の低価格ながら音作りの上手さが光る。バランスの良いサウンドで、多くの人にオススメできるモデルだ。「Auglamour R8」は、4,500円とは思えない金属筐体の高級感、さらにリケーブルまで可能なマニアックさが魅力。

 SATOLEX「DH298-A1」は、日本メーカーで3,700円ながらハイレゾ対応の意欲作。RHA「S500」は、コンパクトで高級感のあるアルミハウジングが特徴。それでも価格は5,900円とリーズナブル。肉厚な低音とスカッとした高音を備えた、ポップスやロックにマッチする製品だ。

Philips SHE9720

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 定価:オープンプライス(実売:3,000円程度)

 低価格ながら音の良いイヤフォンとして人気を集める「SHE9720」と、一部店舗で販売されている前モデル「SHE9710」。8.6mm径のダイナミック型ドライバを搭載し、“ターボバス・エアベント”でエンクロージャ内の空気の流れをコントロール。

 “ゴールデンイヤー”と呼ばれるサウンドエンジニアが開発初期から最終審査まで一貫して手がけている。音作りの上手さが光る製品だ。

Auglamour R8

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 定価:4,500円

 イヤフォン・ヘッドフォン専門店、e☆イヤホンで独占販売されている。Auglamour(オーグラマー)は、中国の深センを拠点にした新しいイヤフォンメーカーだ。

 5,000円を切る価格ながら、高級感のあるメタル合金ハウジングを採用。“安っぽくない”ところが最大の特徴だ。さらに2ピン仕様でケーブル着脱もできるなど、仕様も凝っている。ドライバは10mmのダイナミック型。金属筐体の響きが爽やさと、ダイナミック型らしいパワフルさも兼ね備えている。

SATOLEX DH298-A1

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 定価:3,700円

 往年のブランド「SATOLEX」が復活。ハイレゾ対応のヘッドフォンやイヤフォンを精力的に投入している同社が、3,700円という価格ながら、ハイレゾ対応を実現したのが「DH298-A1」だ。

 9mm径のダイナミック型ユニットを搭載。再生周波数帯域は20Hz~45kHz。ハウジングに樹脂を使っており、外観的な高級感は価格相応という印象だが、音は低価格機とは思えないクオリティ。中低域の密度が高く、迫力満点。クリアさを備えた中高域も兼ね備えている。

RHA S500

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 定価:5,900円

 英RHAの、ヘアライン仕上げのアルミ筐体イヤフォンが「S500」。気品あふれるデザインだが、価格は5,900円とリーズナブル。しかも3年の製品保証までついている。ハウジングがとても小さく、耳に挿入しやすい。マイクロダイナミックドライバを搭載している。

 小さな製品ながら、肉厚な中低域を再生。スカッとクリアな中高域は、切り込むような鋭さもある。凛とした筐体の響きも、ある種のキャラクターとして魅力にプラスされている。見た目はクールだが、サウンドは“熱い”製品だ。

山崎健太郎