|
音声事業者4社で構成するデジタルラジオAセグメント(1セグメントチャンネル)運営主体「DR@TOKYO92」は19日、地上デジタルラジオ放送でデータ放送を行なうための送出設備を導入。試験放送の中で本格稼動を開始したと発表した。 地上デジタルラジオはVHFの7chを8つのセグメントに分割し、東京では1セグメント放送×5、3セグメント放送×1の計6グループで放送が行なわれる予定。現在は実用化試験放送を行なっている。
今回データ放送の送出設備を導入したのは、TBSラジオ&コミュニケーションズ、ベイエフエム、日経ラジオ社、横浜エフエム放送の4社で構成する「DR@TOKYO92」。東京での1セグメント放送を予定している5chは、NHK(91ch)、Aグループ(92ch)、Bグループ(93ch)、Cグループ(94ch)、Dグループ(95ch)にわけられており、DR@TOKYO92はAグループに所属している。 DR@TOKYO92はこれまで、データ放送の簡易送信機を準備し、実証実験を実施。その結果を通じて、本格的データ放送の早期実現に向けた取り組みや、運用耐性の確立、関係各所との連携強化を目指して専用送信機の本格導入を開始した。 送信設備は、サイラックが開発したMPEG-2 TS入出力ボード「VS-ASI」と、入出力制御ソフト「TS-Recorder/Player」、および汎用のPCサーバーで構成されている。TS-Recorder/PlayerはMPEG-TSの記録や再生制御が行なえるほか、データ放送に必要な時刻制御やプレイリスト形式での再生にも対応。また、拡張カードを追加して、DVB-SPI入出力やARIB(TTL)入出力も備えている。
なお、DR@TOKYO92では、送信機の導入に伴い、4月から実用化試験放送内にてデータ放送を開始。「本放送が開始される近い将来、データ放送という新たなツールを加えた媒体特性を生かした、新しい情報提供ができるように今後も実証実験などを行なっていきたい」としている。
□TBSラジオのホームページ
(2005年4月19日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|