◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
キヤノン、同社初のフルHD/フラッシュメモリ型AVCHDカム
-内蔵16GBメモリとSDカード併用など。HDV後継機も


iVIS HF10

3月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 キヤノン株式会社は、同社初となるフルハイビジョン記録対応モデルなど、「iVIS」ハイビジョンビデオカメラ3機種を3月上旬より発売する。AVCHDカメラ2モデル、HDVカメラ1モデルをラインナップし、価格はオープンプライス。発売時期や店頭予想価格は下表の通り。

記録方式 記録メディア 型番 発売時期 店頭予想価格
AVCHD 内蔵16GBメモリ
SDカード
HF10 3月上旬 13万円前後
SDカード HF100 3月中旬 11万円前後
HDV HV30 3月上旬 11万円前後



■ HF10/100

「ダブルメモリー」のHF10

 記録メディアとして、同社では初めてフラッシュメモリを採用したAVCHDビデオカメラ。記録方式はMPEG-4 AVC/H.264 High Profile。

 上位モデルのHF10は本体に16GBメモリを内蔵し、内蔵メモリ/SDカードどちらにも記録可能な「ダブルメモリー」モデル。内蔵メモリと別売16GB SDカードを利用することで最長12時間(LPモード時)の記録が可能。内蔵メモリからSDカードへのコピーも行なえる。ただし、SDカードから内蔵メモリへのコピーは行なえない。両機種の違いは本体カラーとメモリの搭載/非搭載のみ。

 撮像素子は1/3.2型、総画素数331万画素の「キヤノン フルHD CMOS」で、同社初となる撮像から記録までの1,920×1,080フルHD記録を実現。レンズは光学12倍ズームのキヤノン HD ビデオレンズ」(F1.8~3.0)を搭載する。動画撮影の焦点距離は35mm換算で約42.9~514.8mm。

 フラッシュメモリ記録の採用により、HDDモデルのHG10に比べ小型化も達成。本体のみの外形寸法と重量は約73×129×64mm(幅×奥行き×高さ)、約380g(撮影時約430g)で、HG10に比べ幅が8mm、高さが11mm小さくなり、約125g軽量化された。また、軽快な操作性も実現したとしている。SDスロットはSD/SDHCに対応し、動画/静止画ともに記録可能。


HF100 HF10(左)とHF100(右) 従来のグリップベルトに加え、ストラップも付属

 HDD記録のハイビジョンモデル「HG10」などとの違いとして、ビューファインダが省かれている。なお、「HG10」や、DVD記録「HR10」の販売は継続される。

 映像エンジンは「DIGIC DV II」。最低被写体照度は約3ルクス(ナイトモード時約0.2ルクス)。外部センサとコントラスト検知の2通りを用いた「ハイスピードAF」を搭載し、コントラスト検出のみの「ノーマルAFモード」と選択できる。光学式手ぶれ補正も装備。

 記録モードは1,920×1,080ドットの「FXP」(約17Mbps/内蔵メモリ記録時、以下同)のほか、1,440×1,080ドットで「XP+」(約12Mbps)、「SP」(約7Mbps)、「LP」(約5Mbps)を用意。内蔵16GBメモリへの記録時間はFXPから順に約2時間5分、約2時間50分、約4時間45分、約6時間5分。

 24p/30pの撮影モード(記録は60i)を搭載。また、「ガンマ値やマトリクスなどの調整で、映画と同じような表現が手軽に実現できる」という「シネマエフェクト」機能も備える。ズーム時はレバーの押し方によりスピードを変えられる可変速モードと、3種類のスピードから選択できる固定速モードを用意。

 静止画は最大2,048×1,536ドットのJPEGで内蔵メモリ(HF10のみ)またはSDカードに記録可能。スーパーファイン/ファイン/ノーマルの圧縮モードを用意する。動画撮影中の静止画記録も可能。撮影した動画から2メガの静止画として切り出し、内蔵メモリ(HF10のみ)またはSDカードに保存できる。

 液晶モニタは2.7型ワイド(約21.1万画素)で、ハードコートAR処理を施している。視野角は上下/左右135度。モニタの左側にジョイスティックを備える。カレンダー表示やタイムラインからシーンを検索できる機能も搭載。そのほか、ミニビデオライトとストロボも内蔵する。


液晶モニタ部 グリップベルトは着脱式で、ストラップ(写真)も付属

 着脱式のグリップベルトに加え、ウエストレベルやローアングル撮影を想定したリストストラップを新たに同梱する。アクセサリーシューは従来の約半分に小型化。新たなアクセサリとして、小型化と高音質化を両立したという指向性ステレオマイク「DM-100」をラインナップする。

 同梱バッテリは新開発の「BP809」で、SPモードで実撮影55分を実現。別売の「BP819」では同条件で115分となる。本体の「バッテリー情報」ボタンを押すことで、バッテリ残量をグラフ表示。分単位で確認できる。

 映像出力端子として、HDMI(ミニ)やコンポーネント(特殊D端子)、AV出力などを備え、テレビなどに接続可能。なお、D端子ケーブルは付属するが、HDMIケーブルは同梱しない。そのほか、USBやメモリーカード接続端子などを備える。

 付属PCソフトとしてピクセラ製の「ImageMixer 3 SE」をバンドル。アルバム管理や、編集などが行なえ、DVD作成も可能。別売のDVDライター「DW-100」を利用することで、PCレスでのDVD作成も行なえる。


□製品情報
http://cweb.canon.jp/ivis/hf10/index.html
□関連記事
【2007年8月8日】【EZ】“しっとり感”の表現に迫る「iVIS HG10」
~ 放送を超える高画質カメラ ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070808/zooma318.htm
【2007年6月13日】【EZ】とうとう出たキヤノンのAVCHD「iVIS HR10」
~ ハイビジョンで24Pの絵が、DVD記録で実現 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070613/zooma310.htm
【2007年6月13日】キヤノン、同社初のAVCHDカム「iVIS HR10」
-1,440×1,080ドット録画。AVCHD編集ソフト付属
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070613/canon.htm



■ HV30

HV30

 2007年3月に発売されたHDVカメラ「HV20」の後継モデルで、ボディカラーにはブラックを採用した。CMOSは1/2.7型、総画素数約296万画素で、最低被写体照度はHV20と同じ3ルクスだが、感度の向上と、高度な固定パターンノイズ除去技術に加え、低照度時(100~300ルクス)のノイズリダクション・ガンマ・色抑制をS/N重視の設定に修正。高感度でもノイズを抑えた撮影を可能にした。

 新たに30p撮影モードを追加。また、液晶モニタの視野角を上下/左右135度とし、HV20(上下95度/左右80度)に比べ広視野角化した。また、ズームスイッチをより指にフィットしやすい形状に変更。さらに、電源スイッチの取り付け部を補強し、剛性を向上。アクセサリーシューカバーはボディとつなぎとめる構造に変更したことで紛失を防ぐ。

 そのほか、バッテリは連続撮影約240分(EVF利用時)に対応する別売の「BP-2L24H」にも新たに対応。なお、付属バッテリ「BP-2L13」での連続撮影時間は約120分(同)。

 CMOSは1/2.7型総画素296万画素の「キヤノン HD CMOS」で、光学10倍ズーム「キヤノン HDビデオレンズ」(F1.8~3.0)を搭載。焦点距離(35mm換算)は6.1~61mm。映像エンジンは「DIGIC DV II」。AFは「ハイスピードAF」と、「ノーマルAFモード」を選択できる。手ぶれ補正は光学式。

 miniSDカードスロットを備え、JPEG静止画撮影が可能。最大2,048×1,536ドットで記録が行なえる。動画撮影中の静止画同時撮影も可能。また、撮影した動画から2メガの静止画として切り出し、miniSDカードに記録することも可能。

 液晶モニタは2.7型ワイド/約21.1万画素。EVFは0.27型ワイド液晶(約12.3万画素)。そのほか、ミニビデオライトとストロボも内蔵する。ジョイスティックは本体右側に装備する。

 タイプAのHDMI出力を備えるほか、i.LINKやコンポーネント(特殊D端子)、AV入出力、ヘッドフォン端子などを装備。USBやメモリーカード接続端子も備える。外形寸法は約88×138×82mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体が535gで、バッテリパック「BP-2L13」やテープ、メモリーカード装着時が約615g。


操作ボタン/バッテリ部 HDMI出力端子を装備 ミニビデオライトとストロボを内蔵


□製品情報
http://cweb.canon.jp/ivis/hv30/index.html
□関連記事
【2007年2月7日】【EZ】HV10の弱点を徹底改善した横型機、キヤノン「iVIS HV20」
~ 絵はもはやコンシューマには行き過ぎた「化け物」!? ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20070207/zooma294.htm
【2006年8月23日】【EZ】ついに登場! キヤノンのHDV普及モデル「iVIS HV10」
~ このサイズでコンシューマ最高峰の画質を実現 ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060823/zooma269.htm


□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2008-01/pr-ivishf10.html
□関連記事
【1月9日】【EZ】連鎖的に起こったビデオメーカーの転身
~ 次世代はやっぱりメモリだった? ~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080109/zooma338.htm

( 2008年1月29日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.