パイオニア、プラズマテレビ「KURO」の生産を終了

-4月以降の約3,000台が最後に。サポートは8年間継続


3月24日発表


 パイオニア株式会社は24日、プラズマテレビの生産終了を発表した。

 4月1日以降に、50/60型のチューナ外付けタイプのプラズマテレビ「KRP-500A」、「KRP-600A」、50/60型のモニターモデル「KRP-500M」、「KRP-600M」の4機種を合計で3,000台生産。内訳は50型の合計が約2,500台、60型が約500台で、これをもって、同社のプラズマテレビ生産が終了する。日本国内での累計販売台数は約30万台、全世界での累計販売台数は約280万台。

 修理などのアフターサービスについては、生産終了時点を起点とし8年間は補修用部品の保有を続け、修理対応を行なう。その後についても、部品在庫がある限りは修理対応する。

KRP-600A(左)、KRP-500A(右)KRP-600M

 パイオニアは、1997年に50型の民生用プラズマテレビを発売。その後、2004年にNECからプラズマ事業を買収するなど、プラズマディスプレイを事業の中核に据えて展開してきたが、コスト競争力の低下などを受け、2008年3月にプラズマディスプレイパネルの自社生産から撤退する方針を発表。その後、他社からパネル供給によるプラズマテレビや、液晶テレビへの参入も計画していたが、2009年2月には薄型テレビ事業そのものの撤退も発表していた。

 KUROは、2007年に9月に発表したプラズマテレビを中心としたブランド。プラズマの特性を生かした際立った黒の深みや、階調表現など、高付加価値かつ高画質を前面に出したテレビブランドとして積極展開していた。


(2009年 3月 24日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]