TI、動作時間を20%伸長可能なヘッドフォンアンプ

　日本テキサス・インスツルメンツ株式会社は1日、動作時間の向上を実現する25mW出力のクラスGステレオヘッドフォンアンプ2製品を発表した。主にスマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーへの使用を想定している。

　I²Cボリュームコントロール付きの「TPA6140A2」は現在出荷中で1,000個受注時の単価が0.95ドル。ボリューム調整機能非搭載の「TPA6141A2」は2009年第2四半期から出荷開始する予定だという。ともに16ボールのDSBGAパッケージを採用する。

　25mW出力可能なステレオヘッドフォンアンプ搭載のオーディオデバイス。電源電圧を自動的に調整し、消費電力を抑制できるクラスG技術を採用。クラスAB技術を採用した他社製品と比べて、アンプ単体でのバッテリ寿命を45%伸長、またシステムレベルにおいても音楽再生時間を20%伸ばすことが可能だという。

　大容量のDCブロッキングコンデンサが不要な「DirectPath」技術も採用。基板実装面積やコストの削減、低音域の再現性の向上を実現できるとしている。さらにポップノイズ抑制回路を内蔵し、通電時のノイズを防止。電源雑音除去比は105dB。

　TPA6140A2はI²Cコントロールインターフェイス経由での32段階ボリューム調整(-59～+4dB)が可能。また、TPA6141A2はボリューム調整不要なユーザー向け製品で、2段階の固定ゲイン設定(0/6dB)となっている。