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ハイセンス、10万円の50型4Kテレビ。43型は8万円
洗濯機参入などで日本市場強化
2016年6月13日 12:00
ハイセンスジャパンは、50型と43型の4K液晶テレビを7月1日より順次発売する。50型の「HJ50K323U」は7月1日に、43型「HJ43K300U」は8月1日に発売し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は50型が10万円前後、43型が8万円前後。
4K/3,840×2,160ドットの液晶パネルを採用した液晶テレビ。ネットワーク接続などの機能を省き、画質や音質にこだわりながらも低価格化した。独自の映像エンジンを搭載し、2K映像も4Kにアップコンバートして楽しめる。バックライトはLEDで、残像感を低減する「SMR(Smooth Motion Rate)」を搭載する。パネルコントラストは4,000:1、視野角は上下/左右各176度。応答速度は8ms。
チューナは、地上/BS/110度CSデジタルチューナを2系統装備し、別売のUSB HDDへの録画にも対応(録画は1番組のみ)する。他のハイセンステレビ同様に、メーカーによる3年間無料保証を行なう点も特徴。
音質にもこだわっており、スピーカー出力は50型が10W×2ch、43型が7W×2ch。低音を増強し、セリフを明瞭かつ自然にし、さらに音場を広げる独自の「dbx-tv」を搭載。音響心理学に基づいた信号処理により、視聴者の横や後方、頭上から広がるサラウンドを楽しめるという。
dbx-tvでは、低音を強化するTotal Sonic、サラウンド感を高めるTotal Surround、さらに番組とCM間の音量差を平準し、セリフの聞きやすさも高めるTotal Volumeの3つの設定が選択できる。
HDMI入力は3系統。D5映像入力×1や、コンポジット映像入力×1、ステレオ音声入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1を装備する。
消費電力は50型が140W、43型が110W。年間消費電力量は50型が113kWh/年、43型が92kWh/年。スタンドを含む外形寸法/重量は50型が1,124×247×702mm(幅×奥行き×高さ)/13.8kg、43型が969×192×607mm(同)/10.1kg。
4Kテレビで新風を。洗濯機にも参入し、日本市場を攻める
'15年度には全世界で1,500万台のテレビを販売し、世界3位のメーカーとなったハイセンス。ハイセンスジャパンの李文麗社長は、テレビを含め、日本の家電市場を重視し、対応を強化すると訴えた。
ハイセンスの日本市場参入は6年前だが、4Kテレビの投入によりさらなるシェア拡大を図る方針。セールス&マーケティング部 部長の岩内順也氏は、「2Kを中心にシェアを拡大してきたが、さらなる新風を起こし、新製品を連打していきたい。ネット接続などの機能を省きながら、画質、音質にこだわり、お求めやすい価格を実現した」と新製品の特徴を紹介。「4Kテレビ市場の販売構成比は高まっているが、まだまだ多くの皆さんに4K映像を楽しんでいただきたい。リビングだけでなく、寝室でも書斎でも、どこでも自由に使ってほしい」とし、新製品の4Kアップコンバート画質やdbx-tvによる音質強化をアピールした。
日本市場においては、各テレビメーカーが高画質、高機能の上位シリーズを中心に展開している。ハイセンスは、他社が力を入れていないエントリークラスの製品を投入し、新たな需要開拓を狙う。今期の日本市場におけるテレビ販売目標は18万台で、'17年度には25万台を目指す。そのため、4Kの上位モデルの投入や、2Kテレビのラインナップ拡充も計画しているという。日本におけるブランド認知がまだ高くないこともあり、メーカーによる3年保証により、「安心」をアピールしていく。
'15年度に日本参入した冷蔵庫は、今年度は10万台、'17年度は20万台まで伸ばす計画。さらに、7月の洗濯機市場参入も発表し、'17年度に販売台数10~15万台を目標に掲げ、テレビだけでなく、白物家電を含め、日本の家電市場での展開を強化していく。