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品川に1日オープン、都内最大級「IMAXデジタルシアター」に行った。桜木町駅近くにも

 “IMAXデジタルシアター”と聞くと、どちらかというと“郊外にある大きなシネコンで楽しむもの”というイメージを抱く人は多いだろう。だが7月1日、都内で非常にアクセスしやすい品川の「T・ジョイPRINCE品川」に、IMAXデジタルシアターがオープンする。また、同日にはJR桜木町駅近くのシネマコンプレックス「横浜ブルク13」にも新たなIMAXデジタルシアターが誕生する。そのオープンに先立ち、T・ジョイPRINCE品川のマスコミ向け内覧会に行ってみた。

T・ジョイPRINCE品川のIMAXデジタルシアター

品川駅からすぐに行けるIMAXデジタルシアター

 実は、品川駅とIMAXの関係は古い。品川プリンスホテル内にある映画館「T・ジョイPRINCE品川」には、2002年~2007年まで、フィルム上映のIMAXシアターが設置されていた。その後、2007年からは映写機とスクリーンを改修し、「シアターZERO」として営業されていた。

 7月に新たにオープンするIMAXデジタルシアターは、この、かつてIMAXシアターだったスタジアム形式の座席や、天井の高さなどを活かしながら、最新の“IMAXデジタル”仕様にリバイバルしたものだ。

品川駅口内にもIMAXデジタルシアターの広告が

 “ホテルの中”、“品川駅のすぐ近く”というとサイズの小さな劇場を想像するかもしれないが、T・ジョイPRINCE品川のスクリーンは都内最大級(サイズは非公開)。視界の全てがスクリーンになったような、没入感のある映像体験が楽しめるようになっている。

 アクセスは簡単で、品川駅の高輪口を出て直進。横断歩道を渡り、マクドナルドの横を通りながら品川プリンス方面へと直進する。坂が見えてきたら、左手にあるのがT・ジョイPRINCE品川の入り口。IMAXデジタルシアターが導入されているのは、アネックスタワー6Fにある「スクリーン11」だ。

品川駅の高輪口を出て直進
品川プリンス方面へと直進
IMAXの文字が沢山見えてくる
坂の左にあるのがT・ジョイPRINCE品川の入り口だ
チケット販売機の横からアネックスタワー6Fにある「スクリーン11」へ
スティックピザやシネマドッグなど、軽食と共に映画が楽しめる
ガラス張りの回廊を歩いて、いよいよスクリーンへ
T・ジョイPRINCE品川のIMAXデジタルシアターは302席(280席+プレミアシート20席+車椅子2席)

 足を踏み入れると、「見上げるような」という形容詞がピッタリの天井の高さに驚く。ホテルの中に、こんなに巨大な空間があるというのは不思議な気分だ。横の壁は、ほぼ全てがスクリーン。それも、両サイドがせり出すように湾曲しているのが特徴。観客席も、中央に向かってスタジアムのようにやや湾曲して配置されている。

湾曲した、高さのあるスクリーン。座席もスタジアムのようにやや湾曲して配置されている

 座席は通常の映画館よりもスクリーンに近い位置に配置されており、空間全体をIMAX専用に設計することで、視界のすべてが画面で満たされるフルパノラマビューを実現している。

 背後に目をやると、プロジェクタが2台並んでいるのが見える。3D表示の「IMAX 3D」にも対応しているが、2台のプロジェクタで投写する事で、3D表示による輝度の低下を補っている。実際に3Dコンテンツを見ながら3Dメガネをかけたり、はずしたりしてみたが、かけても、ほんの少し輝度が下がったかな、程度の違いしかない。

プロジェクタが2台並んでいる
湾曲したスクリーン
前から3列目に座ってみた

 前から3列目に座ってみたが、スクリーンに視界が全て覆われる感覚は圧巻だ。正面より少し上に目を向けると、本当にスクリーンの端が視界に入らず、VRのヘッドマウントディスプレイを装着して映像の中に迷い込んだような感覚が味わえる。IMAXでは通常のカメラと比べ、最大約26%大きな画角で撮影されており、高解像度映像をスクリーンいっぱいに表示できるようになっている。

3列目から見上げると、視界の全てがスクリーンに

 「IMAX SOUND」と呼ばれるサウンドシステムも導入。シアター内のどのシートに座っても同じサウンドクオリティが得られるよう、配慮されているほか、あえて人の耳には聴こえない音域まで再現することで、「大音響の爆発音から肩越しに聞こえてくるささやきまで、あらゆる音をリアルに表現」できるという。

 実際に、「スーサイド・スクワッド」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」などのトレーラーを鑑賞したが、音と映像の両方に包み込まれるような感覚はIMAXならでは。同時に、映像のディテールの細かさや、地鳴りのような爆発音の中にある、銃器の小さく、硬い音の細かな描写など、細部の情報量の多さも楽しめる。

 「シン・ゴジラ」のトレーラーでは、ゴジラの巨大なシッポが、町中の空を覆い尽くすシーンがあるが、IMAXデジタルで鑑賞していると、スクリーンが視界の上まで覆っているので、本当に頭の上にシッポがある感覚がして、思わず上を見上げてしまった。

「IMAX SOUND」と呼ばれるサウンドシステムも導入
3Dコンテンツも試聴した

 なお、座席数は「T・ジョイ PRINCE 品川」が302席(280席+プレミアシート20席+車椅子2席)、「横浜ブルク 13」が、360席(330席+プレミアシート26席+車椅子4席)だ。

 桜木町駅前の横浜ブルク13に誕生するIMAXデジタルシアターは、横浜初の導入となる。「映画の街・横浜の新たな文化発信の地を目指す」という。

「横浜ブルク 13」のIMAXデジタルシアター
「横浜ブルク 13」のIMAXデジタルシアター

オープニング作「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」や「シン・ゴジラ」

 オープニング作品はどちらの劇場も「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」(IMAX 3D版)。これを皮切りに、「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」(IMAX 3D版)や、「シン・ゴジラ」(IMAX版)など、この夏の話題作を続々上映していくという。

 さらに、オープン記念で「IMAXデジタルシアターオープン記念 本気(ガチ)キャンペーン」を開催。各劇場抽選で1人に、IMAXデジタルシアターの年間無料パスをプレゼント。

 「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」の公開を記念して展開するトリックアート、オープン前にいち早く体験できるリバイバル上映など、様々なキャンペーン、イベントも実施する予定。詳細はT・ジョイのIMAXページを参照のこと。

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
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