細田守監督「時をかける少女」10周年BD-BOX。デジタルニューマスター&幻の特典

　2006年に上映され、口コミで人気が広まった細田守監督のアニメ映画「時をかける少女」。その公開から10年を記念し、Blu-ray BOX「時をかける少女 10th Anniversary BOX【期間限定生産版】」が11月25日に発売される。価格は14,800円。発売・販売元はKADOKAWA。

公開10周年記念ポスター
(C)「時をかける少女」製作委員会2006

　本編は、細田監督が手がけたデジタルニューマスターを使用。さらに、キュー・テックのマスタリングシステム「FORS」(フォルス)を使い、オリジナルマスターのオーディオクオリティを忠実に再現したという。

　さらに、本編ディスクには「時かけ同窓会」と題したオーディオコメンタリを収録。細田監督に加え、メインキャラクターの声を演じた仲里依紗、石田卓也、板倉光隆も参加。特典映像として、完成披露試写会舞台挨拶、奥華子ビデオクリップ「ガーネット」、劇場予告編、プロモーション映像、TVCF集なども収録。アートギャラリーも用意する。

　特典ディスクも2枚収録。2007年にDVDのみで発売された「プレミアムエディション」に収録されていた、幻の映像特典(200分以上)をBlu-ray画質で復刻。関係者による証言集「ビジュアル・ノート」、細田監督による演出解説「ディレクション・ファイル」、本編と絵コンテを同時収録した『「時かけ」スケッチブック』 (スタッフによる制作裏話コメンタリ付き)などが楽しめる。

　さらに、新規映像として、2016年7月15日に行なわれた東京国立博物館での10th Anniversary野外シネマでのトークショー映像を収録予定。

　封入特典として、A4サイズの「時をかける少女　ARTBOOK」も同梱。鉛筆と筆で描かれ、アニメーション映画の美しさと力強さが込められた背景美術や原画、設定資料などが収録されている。

10周年記念ロゴ
(C)「時をかける少女」製作委員会2006

あらすじ

　高校２年生の紺野真琴は、理科実験室に落ちていたクルミをうっかり割ってしまったことがきっかけとなり、時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れる。

　彼女はさっそく「タイムリープ」の力を試すべく、妹が食べてしまったプリンを食べにいく。自分が“飛べる”ことを確信した真琴は、男友達の間宮千昭や津田功介とカラオケでノドが枯れるまで歌ったり、3人で何度も野球をして好プレイを連発してみたり……。

　何気ない日常を思う存分満喫するのだった。何があっても大丈夫、また戻ればいい、何回でもリセットができる。そんな楽しい毎日が続くはずだった。千昭が真琴に「俺とつきあえば?」と告げるまでは。

　Time waits for no one.（時は人を待たない）。「タイムリープ」を繰り返し、残り回数が底をついたとき、真琴は自分にとって一番大事なかけがえのない時間がそこにあったことに気づくのだった……。