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マランツ“1台で本格Hi-Fi”「MCR 60n」。CD、ネットワーク、BTLアンプ、HDMI搭載で10万円台

ネットワークCDレシーバー「MCR 60n」ゴールド

マランツは、ミニコンポながらパワフルなアンプを搭載した「M-CR612」の上位機種となる、コンパクトなネットワークCDレシーバー「MCR 60n」を10月2日に発売する。価格は176,000円で、カラーはゴールドとブラックを用意する。

ブラック

新世代のマランツの価値観を体現する、控えめながら、ラグジュアリーなコスメティックデザインの小型筐体の中に、パワフルなアンプと、CDプレーヤー、ネットワーク、Bluetooth、USBメモリー、FM/AMラジオ、HDMI eARC/ARCによるテレビ音声再生、MMカートリッジ対応Phono入力も搭載。パッシブのスピーカーと接続すれば、1台でCDから音楽配信までが楽しめる。

さらに、Bluetoothヘッドフォンへの再生音をワイヤレスで飛ばすBluetooth送信機能も搭載。固定/可変の切り替えが可能なアナログ出力と、サブウーファープリアウトも備えており、アンプ内蔵のパワードスピーカーを使ったり、サブウーファーを追加して低域を強化する事もできる。

マランツのヒットモデルである「M-CR612」に対して、「これ以上のモデルが欲しいという声が多く、コンパクトで本物のHi-Fiサウンドを楽しめる製品としてMCR 60nを開発した」という。マランツは、CDは内蔵しないコンパクトなネットワーク対応アンプ「MODEL M1」を既に発売しているが、その開発で培った技術も投入する事で、「製品のサイズは、その音を語る意味で、もはや関係がないという世界になっており、先進の機能性を、プレミアムコンパクトなボディに搭載した」という。

ミニコンポながらパワフルなアンプを搭載した「M-CR612」
CDは内蔵しないコンパクトなネットワーク対応アンプ「MODEL M1」

アンプ部には、マランツが10年以上にわたって蓄積してきたデジタルアンプ設計の技術と知見を結集。「力強さと豊かな表現力を実現した」という。MODEL M1のアンプソリューションとは異なるが、最新のデジタルアンプ・ソリューションと独自設計の強化電源を組み合わせることで、大音量再生時でも電源電圧の低下を抑え、余裕を持ってスピーカーを駆動できるようにしている。

定格出力は65W + 65W(4Ω)を実現。ローパスフィルターには、専用設計のOFCインダクターを用いて、可聴帯域における歪率を大きく改善。「音の消え際まで澄み切った透明感の高いサウンドを奏でる」という。

2chの製品だが、8chのデジタルアンプ・ソリューションを採用しており、4chのスピーカー出力を用意。そのすべてに対して、1chにつき2つのアンプを用いるBTL方式で駆動している。

バイアンプ接続モードも用意し、バイアンプ対応スピーカーの低域用、高域用のスピーカーユニットそれぞれを独立したアンプで駆動。相互の干渉を排除した再生ができる。

さらに、「マルチドライブ接続」では2組のスピーカーを同時に、または切り替えて鳴らすことも可能。

また、通常は、バイワイヤ接続に対応していないスピーカーに対してはシングルワイヤ接続で、スピーカー1台につき2chのアンプを用いて駆動する通常のBTLドライブしか使用できないが、MCR 60nは「パラレルBTLドライブ」が可能。接続はシングルワイヤのまま、4chのアンプを用いてスピーカーを駆動するモードで、アンプを“遊ばせず”フルに活用。スピーカー駆動力の指標となるダンピングファクターを、通常のBTLドライブに比べ約2倍に向上できる。

音質に大きな影響を及ぼす重要なパーツだけでなく、回路の隅々まで、マランツのサウンドマスターである尾形好宣氏が耳で確認してチューニングして仕上げた。

尾形氏は、「本物のHi-Fiをこのサイズで実現するには、従来のアナログアンプの延長線上では難しい」とし、「電源を強化しないと、いいものにならないという判断で、最新のデジタルアンプソリューションと、大幅に強化した電源部を組み合わせた。これにより、大電流負荷時でも安定した駆動ができるようになった」と説明。M-CR612と比べても、MCR 60nは「負荷が上昇しても、出力を一定にキープできるようになった」という。

マランツのサウンドマスターである尾形好宣氏
グラフの横軸が電流、縦軸が電圧。負荷が上昇すると電流が必要となるが、MCR 60nはは、負荷が上昇しても電圧を一定にキープできている

小型筐体でも、広大なサウンドステージを実現するために、天面には、MODEL M1や、フラッグシップ・プリメインアンプ「MODEL 10」を彷彿とさせるステンレス製のWaved Top Meshを採用。

天面はステンレス製のWaved Top Mesh

底面の外周部にもスリットが刻まれており、そこから取り込んだ空気を、筐体内部の熱とともに上部のメッシュから排出する立体的なエアフローを構築。筐体内部の空気の流れを最適化するとともに、天板で上面を覆わないオープンな設計を実現。より自然で伸びやかな音場表現を可能にした。

裏返して底面を見たところ。樹脂筐体であっても密閉構造にしないこだわりで、外周のスリットから空気を取り込んでいる。なお、インシュレーターは、筐体内部のスチールシャーシに取り付けられており、外に見えている底板は樹脂のカバー

CDプレーヤーは、音楽CDに加え、CD-RやCD-RWに記録したMP3ファイルやWMAファイルも再生可能。Hi-Fiオーディオで培ってきた技術を活かし、ディスクに記録された信号を高精度で読み取るという低重心ドライブメカを搭載した。

MM型のカートリッジに対応するフォノイコライザーも搭載。小さな信号を増幅するための高いゲインを持っており、周辺回路からのノイズの影響を受けやすいため、フォノイコライザーを他の回路から独立した基板上にレイアウト。回路全体を覆うシールドケースを追加。電源回路やHEOSモジュールなどの高周波ノイズ源から十分な距離を空けて配置することでノイズの影響を最小化している。

背面
MM対応フォノイコライザーを内蔵し、レコードプレーヤーとの接続も可能だ

HDMI eARC/ARCに対応。テレビのeARC/ARC対応HDMI端子とHDMIケーブルで接続するだけで、テレビ放送や映像ストリーミングサービス、ゲームの音声をMCR 60nのサウンドで楽しめる。サンプリング周波数は192kHzのリニアPCM信号(2ch/7.1ch)に加え、7.1chまでのDolby Digital信号も入力可能。HDMIコントロール機能(CEC)にも対応し、テレビのリモコンから基本的な操作ができる。

入力信号にサラウンド処理を行なうことで、ステレオスピーカーでも臨場感豊かなサラウンドサウンドを再生するバーチャルサラウンド機能も搭載する。

テレビとの連携も可能だ

ネットワークオーディオの「HEOS」を搭載。より処理速度を向上させた最新のHEOSモジュールを採用し、ストリーミングサービスやインターネットラジオ、NASやパソコン、USBメモリーに保存した音源も再生可能。

Amazon Music HDやAWA、Deezer HiFi、Qobuz、Spotify、SoundCloudなどに対応。Roon Readyにも対応する。再生対応音楽ファイルは、DSDが11.2 MHzまで、PCM系は384kHz/24bitまで。

AirPlay 2やBluetoothにも対応。受信だけでなく、Bluetooth送信も可能で、MCR 60nで再生中の音楽を、Bluetoothヘッドフォンなどにワイヤレス伝送できる。家族が寝静まった夜に、Bluetoothヘッドフォンで映画を楽しむことも可能。

2.4GHz/5GHzデュアルバンドWi-Fi対応。ワイドFM対応のFM/AMチューナーも搭載する。

背面のスピーカーターミナルはスクリュー式で、金メッキ仕上げ。3段階ゲイン切り替え機能付きヘッドフォンアンプも搭載。高音質な抵抗やコンデンサー、ハイスルーレートオペアンプと最新のHDAM-SA2高速電流バッファーアンプなどを投入している。

前面には3行表示、日本語対応の有機ELディスプレイをい装備。日本語でのアーティスト名や曲名の表示に対応する。

リモコンには4つのスマートセレクトボタンを備え、入力ソース、音量レベル、音質設定、サウンドモードの設定などを登録可能。スマートセレクトボタンを押すだけで、登録した複数の設定をまとめて切り替えられる。

消費電力は55W、待機電力は0.3W(通常スタンバイ)/ 3W(ネットワーク制御:オン)。最大外形寸法は280×303×111mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.2kg。

指先の感覚だけでボリュームの増減が区別できるように、ボタンの高さを買えたり、タッチパネルではなく、あえてクリック感のあるボタンを採用するなど、操作フィーリングにもこだわった
ヘッドフォン出力も備えている

スピーカーとのセットモデルも

ディーアンドエムホールディングスが取り扱う、Bowers & WilkinsやDALIのブックシェルフスピーカーと、MCR 60nのセットモデルもラインナップする。詳細は以下の通り。

  • Bowers & Wilkins 707 S3 × MCR 60n セット価格457,600円
    MCR 60n:176,000円
    707 S3:281,600円(ペア/モカ・カラーの価格)
  • Bowers & Wilkins 607 S3 × MCR 60n セット価格308,000円
    MCR 60n:176,000円
    607 S3:132,000円(ペア)
  • DALI SONIK 1 × MCR 60n セット価格266,200円
    MCR 60n:176,000円
    SONIK 1:90,200円(ペア)