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「IFA 2016」が9月2日開幕。パナソニックやソニーらが8月31日から順次会見

 国際コンシューマエレクトロニクス展示会「IFA 2016」が、ドイツ・ベルリンの国際見本市会場メッセ・ベルリンにおいて9月2日~9月7日(現地時間)に開催される。

IFA 2016会場のメッセ・ベルリン

 AV/IT機器や、白物家電などの最新製品が展示され、毎年、日本からもソニーやパナソニックを含む多数の企業が出展している。1924年の初開催から、今年で56回目となる。前回の2015年は、出展企業が1,645社、来場者数は24万人を超えた。

 開幕前々日の31日(現地時間)から順次、出展各社がプレスカンファレンスを開催。パナソニックは31日、ソニーやSamsungなどは9月1日に行なう。毎年、プレスカンファレンスでは年末にかけて国内外で登場する新製品が発表されている。なお、プレスカンファレンスの日程はIFAのページ(英文)で案内されている。

 開幕日の4日より順次、キーノートスピーチを開催。今年はBSH(Bosch und Siemens Hausgerate)CEOのKarsten Ottenberg氏、Daimler会長のDieter Zetsche氏、AMDのMark Papermaster CTO、IBMのHarriet Greenゼネラルマネージャーが登壇する。

ブースの設営が進められている会場内

パナソニックやソニー、Samsungなどが新製品展示

 パナソニックは、AV機器や白物家電、 美容機器などの製品を、空間展示「ライフスタイル・ショウケース」を通じて提案。展示会場の様子を映像配信する「Panasonic LIVE@IFA 2016」も実施。同社プレスカンファレンスは、 YouTubeとFacebookで生中継する。

パナソニックのプレスカンファレンスYouTube配信ページ

 ソニーとパナソニックの会見は、昨年まで同日に行なわれていたが、今回ソニーは1日遅い9月1日に開催。英Sonyのサイトでは、IFAの特設ページを用意し、新たな製品が間もなく登場することを予告している。同ページでメール登録すると、IFAに関する新たな情報の通知を受け取ることもできる。

 大型ホールのCity Cubeにブースを構えるSamsungは、4K UHDテレビ「SUHD TV」の'16年モデルなどを展示予定。また、量子ドットを用いた湾曲型のゲーム用ディスプレイ(Quantum Dot Curved Monitors)なども出展する。

Samsungの湾曲型量子ドットゲーミングディスプレイ「CFG70」

 英RHAはDAC内蔵のポータブルヘッドフォンアンプと、イヤフォン2機種を初披露すると予告。日本では、ナイコムが10月中旬に発売予定で、価格はアンプの「Dacamp L1」が52,800円、イヤフォンの「CL750」が15,800円、「CL1 Ceramic」が47,800円。製品の詳細は既報の通りだが、RHAは現地時間2日に発表会も予定している。

スマートホームやウェアラブルなども特別展示。初開催のBtoBイベントも

 その他にも、AV機器やオーディオ機器のメーカーとして、オンキヨー&パイオニアや、ティアック、ヤマハ、JVCケンウッド、ハーマンインターナショナル、ゼンハイザーなどが出展。

 スタートアップ企業も多数参加。Cerevoは、1月に発表したプロジェクタ内蔵の自走式ロボット「Tipron」や、3Dプリンタで作るBluetooth/センサー内蔵ロードバイク「ORBITREC」などのほか、“スマート・スポーツブランド”「XON」の新たな取り組みを発表すると予告。開幕前日の9月1日にブースで会見を行なう。

 そのほか、IFA会場には15カ国から40以上の企業がスマートホーム関連の製品を展示する新しいトレンドエリア「Smart Home」を用意。また、ウェアラブルとデジタル・フィットネスに焦点をあてた特別エリア「IFA Fitness & Activity」に20社が出展する。

 もう一つの新たな試みとして、9月4日~7日に渡って、別会場のSTATION-Berlinにおいて、サプライヤーやOEM、ODMのためのBtoBの場「IFA Global Markets」を初開催。本会場との間にシャトルバスが運行する。

 AV Watchでは、IFA 2016の模様を順次レポートしていく。