ニュース

マイク1本でVR用360度音声を収録。ゼンハイザー「AMBEO VR MIC」

 ゼンハイザーは、VR映像と組み合わせる立体オーディオ録音が1本のマイクで行なえる「AMBEO VR MIC」を、11月18日まで開催中の「Inter BEE 2016」で出展している。日本での発売時期は'17年春~夏の見込みで、価格は未定だが、15万円~20万円を想定している。

AMBEO VR MIC

 VR映像制作者などに向けて提案するマイクで、4ch分のユニットを1本に内蔵。前方左上(FLU)/前方右下(FRD)/後方右上(BRU)/後方左下(BLD)から集音して、XLR入力搭載のオーディオインターフェイスを介してWindows/Macに入力できる。

4つのマイクユニットを内蔵

 パソコンで専用の無償ソフト「AMBEO A-B Format converter」で変換/調整することにより、VR映像向けの音声として、W(無指向)とX/Y/Z(前後/上下/左右の3次元方向への双指向)音声となる「B-format」のファイルに変換。同ソフトでは、各チャンネルのレベルや、定位の変更、出力フォーマット選択などができる。VXT/AAX/AU対応プラグインを使って、DAW上で編集作業することもできる。

 マイクの周波数特性は20Hz~20kHz。外形寸法は215×49×25mm。重量は400g。マイクグリルやスタンドなどが付属する。

 「AMBEO」は、ゼンハイザーによる3Dオーディオ技術の総称で、VR向け録音だけでなく、ダミーヘッドを使ったバイノーラル録音や、コンサートホールなどの9.1ch録音も含まれる。

専用ソフトで変換や調整などができる
Inter BEEのブースで、Gear VR映像と組み合わせてVR音声が体験できる