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ソニー、手術中の視野を記録する1型の4Kビデオカメラ。血管や神経を高精細撮影
2016年12月6日 13:56
ソニーは、手術部位の視野(術野)を4Kで高精細に撮影できる医療用ビデオカメラ「MCC-S40MD」を2017年3月1日に発売する。価格はオープンプライスで、想定売価は三軸雲台やコントローラーとのセットで約280万円前後。
開胸・開腹など、手術における手術部位の視野を撮影するカメラ。撮影された映像は、主に学術集会での発表や医師の教育などの場で活用され、医療技術の向上に繋がる。その一方で、非常に細かい血管や神経をつなぎ合わせるような手術の映像では、細い糸や針先の位置関係、どのくらいの力で操作されているのかなど、細部まで再現する事が求められている。
そこで「MCC-S40MD」では、1型で総画素数約2,090万画素、有効画素数約1,420万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。カメラ開発で培った高度な画像処理エンジンも搭載し、「見たままの質感や細部までをより忠実に再現する」という。
映像出力は、HDMI経由では4K(3,840×2,160/30p)、HD(1,920×1,080/60p/60i)。SDI出力ではHD(1,920×1,080/60p/60i)。レンズも解像力の高い大口径レンズを採用。光学12倍ズームで、超解像技術を用いて画質劣化を抑えた20倍ズームも可能。
自動露出補正機能も備えており、露出調整が難しい無影灯(手術室で用いられる照明器具)下において適切な露出を実現。ブレ補正や映像調整機能なども利用できる。
カメラとレンズが一体型になっており、凹凸も少ないため、清掃がしやすい。天吊りアームへの装着も可能で、コントローラーやPCなどからのリモート操作もサポートする。