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電池不要、懐かしのゲルマニウム・ラジオを作るキット。雑誌「CQ ham radio」連動企画

 ビット・トレード・ワンは、懐かしのゲルマニウム・ラジオを作るキットを1月27日発売する。型番は「ADCQHR1702」。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1,980円前後。販売サイトはAmazon.co.jp、共立エレショップ、ビット・トレード・ワンなど。店舗でもシリコンハウス各店、千石電商各店、ツクモRobot王国、デジット各店、マルツエレック各店で取り扱う。

ゲルマニウム・ラジオを作るキット「ADCQHR1702」の完成写真

 CQ出版の雑誌「CQ ham radio」2017年1月号(1月1日発行/特別号税込990円)から、時代を追ってラジオを製作していく連載記事「作って合点! ラジオのしくみ」がスタートしており、同企画に連動したキット。回路動作などの詳しい説明は、同雑誌に掲載されている。

 ゲルマニウムラジオは、真空管やトランジスタは使わず、半導体の性質を持った鉱石を使ってAM検波をするラジオ。わずかな電子部品で作る事ができ、電池などの電源も不要でラジオが楽しめるため、科学実験の素材としても人気がある。キットで受信できるのは535k~1,605kHz。セラミックイヤフォンも付属する。ただし、受信には外部アンテナが必要。

 組み立てにはハンダごて、ニッパー、ドリルも必要。完成時の外形寸法は38×68×15mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約35g。

背面

 ゲルマニウム・ラジオはラジオの原始的な形と言えるが、その後、ラジオは受信の課題を解決するため進化。「作って合点! ラジオのしくみ」企画もそれに沿って、ゲルマニウム・ラジオ→ストレート・ラジオ→レフレックス・ラジオ→スーパーヘテロダイン・ラジオ→DSPラジオと時代を追って製作していくシリーズとして展開予定。ラジオ進化の歴史を振り返りながら、検波の仕組みを学べる。

Amazonで購入
CQ ham radio
2017年 1月号
※ゲルマニウム・ラジオキットは
付属しない