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final初の平面振動板ヘッドフォン。アルミ/ステンレス筐体でリーズナブルなイヤフォンも

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックが主催する「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2017冬」が、2月18日の土曜日に中野サンプラザの15階/6階で開催。入場は無料。ポータブルアンプや、ヘッドフォン/イヤフォンの国内外メーカーが、初披露モデルを含めた新製品を多数出展した。ここではfinalの新製品を展示したS’NEXTブースをレポートする。

finalの平面振動板ヘッドフォン試作機

平面振動板のヘッドフォンを参考展示

 同社初となる、平面振動板を採用したヘッドフォンを参考展示している。実際の製品は、写真のヘッドフォンとデザイン・形状ともにガラッと変わる予定で、「試作機というよりも“平面振動板のユニットの音を聴いてください”というモデル」だという。そのため、製品化の時期や価格はまだ未定。

 平面振動板には、コーン型と比べて分割振動が発生しにくく、両面に駆動コイルを搭載して、高い応答性を実現できるといった特徴があり、繊細な描写が可能。その一方で、振幅の幅が大きくとれず、低音や音圧が得にくいといった弱点もある。

 finalが開発した平面振動板のユニットはこの問題に取り組み、「低域も、よりパワフルに出せる平面振動板ヘッドフォンになる」という。また、「かなりドライブもしやすい」とのこと。形状は変更になるが、開放型として開発されている。

平面振動板を採用

低価格なE2000、E3000

 ダイナミック型ユニットを搭載し、金属ハウジングを採用しながら、リーズナブルな価格を目指しているというイヤフォン2機種も参考展示。どちらも6.4mm径のダイナミック型を採用し、E2000がアルミ切削筐体のブラックアルマイト仕上げ、E3000がステンレス切削筐体で鏡面仕上げ。価格は約4,000円、約5,000円をそれぞれ想定しており、「手にとっていただきやすく、なおかつ質感も高いものに仕上げるよう頑張っている」という。発売は春頃を予定。

アルミ切削筐体のブラックアルマイト仕上げ、E2000
ステンレス切削筐体で鏡面仕上げ

リケーブル製品も開発中

 シルバーコートOFCのヘッドフォン、イヤフォン用交換ケーブルも開発しており、試作機を展示。入力プラグはXLR端子、4.4mm 5極、6.3mmなどを用意。イヤフォン側はfinalのイヤフォンに合わせた端子を用意するが、将来的には、他社のイヤフォン/ヘッドフォン向けのモデルも開発していくイメージだという。

ヘッドフォン/イヤフォン用交換ケーブルも開発中。4.4mm 5極入力もラインナップ予定