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WOWOWがアクトビラとIMAGICA TVを子会社化。映像配信やコンテンツ制作強化

 WOWOWは、24日に開催した取締役会において、テレビ向け映像配信などを行なうアクトビラと、「イマジカBS/映画」チャンネルなどを展開するIMAGICAティーヴィー(IMAGICA TV)の株式を取得し、それぞれ子会社化することを決議した。

 デジタルテレビ向けのポータルサイトで映像配信サービスなどを行なっているアクトビラを子会社化することで、アクトビラが持つ日本の主要テレビメーカーとの良好な関係や、IPベースの映像配信サービスの運営ノウハウ/設備、WOWOWの有料放送事業者としての運営ノウハウを融合。IPサイマル放送を含むテレビ向けの新たな映像配信サービス事業の展開を目指す。

 アクトビラの既存株主であるパナソニックとソニーネットワークコミュニケーションズから3月31日付で株式を取得するほか、同日にアクトビラが実施する第三者割当増資による株式を引き受けることで、持株比率は75.7%となる予定。

 WOWOWは「大画面のテレビでIP伝送を経由して映像を楽しむ顧客に対して、放送の基本である『安心』『信頼』をベースとした映像配信サービスを提供できることになる」としている。なお、アクトビラによる現在のVOD事業や企業向け事業は継続する。

 IMAGICAティーヴィについては、現在の親会社であるイマジカ・ロボット・ホールディングスの持つ全株式を4月3日に取得。衛星放送やCATV、IPTVにおいて「イマジカBS/映画」チャンネルや「歌謡ポップスチャンネル」提供しているIMAGICAティーヴィをグループに加えることで、コンテンツ制作力やプロデュース力を高め、メディアとしてのチャンネル価値やブランド価値の向上を図る。IMAGICAティーヴィにとっても、映画調達に関するノウハウの強化や、制作費/編成費の効率化といったシナジーが見込めるという。

 さらに、IMAGICAティーヴィの持つホテル・法人向け映像配信については、WOWOWが中期ビジョン「VISION2020」で掲げているサービス領域の拡大などに貢献すると見ている。