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Netflixのお気に入り評価、5つ星から“指”(サムズアップ)に変更
2017年4月6日 00:05
映像配信サービスのNetflixは5日、ユーザーによる作品への評価手法をこれまでの「5つ星」から親指の上げ下げ(サムズアップ・サムズダウン)に変更すると発表した。これにより、利用者の好みの作品をより正確に提案可能となるという。
Netflixは、それぞれの人が好みに合う作品がすばやく見つかるように、パーソナライズされたレコメンド機能の向上に努めており、ユーザーによる評価手法として、星の数の多さで好みを表現する「5つ星評価」を長らく利用してきた。
しかし、以降はよりシンプルで直観的な「サムズアップ・サムズダウン」、つまり親指の上げ下げで評価ができるようにした。利用者が、作品を気に入り、同じような作品を勧めてほしい場合は「親指が上向きボタン」を押す。興味がなく、勧めてほしくない作品には「親指が下向きボタン」を押す。親指を下げた作品検索で見つけることはできるが、好みではない作品としてNetflixに記録され、ユーザーのホームページに表示されなくなる。
今後オススメ度合いは、各作品の横に表示される星の代わりに、パーソナライズされた「マッチ率」で表示される。これはユーザーの好みに対し、どのくらい気に入ってもらえるかをNetflixが予想したスコアで、マッチ率はメンバー個人の視聴傾向を分析したアルゴリズムに基づいて算出する。マッチ率は、Netflix全体における人気度を表すものではないという。
従来の5つ星評価は、1年以上に渡ったテストの結果、多くのメンバーにとって星の意味がわかりにくく、混乱を招いていることがわかったという。オンラインショッピングやレビューサイトにおける5つ星評価は、レビューを書いたり、評価したりした人たち全体の平均を意味し、それらのサイトにおいては有効だが、Netflixでは、「パーソナライズされたレコメンドに繋がるとは限らない」という。
対して親指マークは、自分の好みをシステムに知らせ、より自分に合ったコンテンツを提供してもらうためのものだ、ということが直感的にユーザーに認識される。星の代わりに親指を使うシステムを実際にテストしたところ、評価された割合が200%増加したという。なお、過去の星での評価も、引き続きレコメンド機能に活用する。