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DIATONEが新世代ブックシェルスピーカーを披露。NCV-R振動板採用

 三菱電機エンジニアリングは、DIATONEのブックシェルフ型スピーカー試作機「DS-4NB70」を開発し、5月13日、14日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催のオーディオビジュアルイベント「OTOTEN 2017」で披露した。2015年から開発を進めてきたスピーカーで、発売時期や価格は未定だが、発売に向けて「チューニングもかなり仕上がってきた」とのこと。OTOTENにおける試聴会も人気を集めている。

DIATONE「DS-4NB70」

 チタンを凌ぐ高い伝搬速度と、適度の内部損失を持つ「NCV振動板」の最新世代となる「NCV-R」をウーファとツィータに搭載した新世代のDIATONEスピーカー。ツィータは磁性流体を用いた30mm径NCV-Rのドーム&コーン型、ウーファは160mm径NCV-Rコーン型。ダブルネオジウムマグネットを採用した独自の低ひずみ磁器回路を両ユニットに搭載する。

試聴も人気

 NCV-Rは、GSIクレオスと三菱電機先端技術総合研究所が共同で技術開発したカップ積層型カーボンナノチューブ「CSCNT」と、その他樹脂を最適配合。剛性を高め、余分な共振を抑えることで、伝搬速度6,300m/sを達成。再生周波数帯域全般で、ハイスピードでレスポンスに優れた音楽再生が行なえるという。

 フレームと磁器回路の接合に、亜鉛ダイキャストのマグネットカバーを組み合わせた構造のDMM(Direct Magnet Mount)を採用。スピーカーの反作用による影響と素材自体の共振を徹底的に抑制した。さらに、音の反応を早めるためにチタンネジを採用。価格は未定だが、ネジまで音に徹底的にこだわって設計しているため、「安くはならない」とのこと。

背面にバスレフポート

 出力音圧レベルは88dB(2.83V.1m)、インピーダンスは4Ω。外形寸法は、270×289×473mm(幅×奥行き×高さ)、重量は17kg。