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ASKAの高音質アナログレコード発売。ソロデビュー30年、LP限定の新曲も
2017年11月8日 08:30
ステレオサウンドは、ASKAのアルバム「Too many people」を、2枚組の高音質アナログレコードとして制作。ステレオサウンドストアとWeareの両サイトで販売する。価格は5,800円(税込)。品番はSSAR-023~24。180gの限定重量盤で、33 1/3回転。
「Too many people」は、ASKA自身が立ち上げたDADAレーベルから2月にCDをリリース。ソロデビュー30年を飾る作品として2枚組アナログレコードが発売される。
ステレオサウンドは、ASKAの声の質感をアナログレコードで最大限引き出すために、制作の要として、多くのアーティストの作品を手がけてきた「ミキサーズラボ」のトップエンジニアを起用。コストと時間はかかるものの、伸びやかで、生々しいサウンドが再生できるという製造手法「メタルマスター・ダイレクトプレス」を採用した。「ASKAの声の魅力や演奏の奥行き感、そしてアーティストが作品に込めた思いやメッセージをまさにダイレクトにお届けする」としている。
今回のLPには限定ボーナストラックとして、このレコードでしか聴けない新曲、ASKA作詞、村上啓介作曲の「いつかどこかで」も収録している。
【収録曲】
[Disc 1]
Side A
1.FUKUOKA
2.通り雨
3.それでいいんだ今は
4.X1
Side B
1.リハーサル
2.Be free
3.と、いう話さ=
[Disc 2]
Side A
1.Too many people
2.元気か自分
3.信じることが楽さ
4.未来の勲章
Side B
1.東京
2.しゃぼん
3.いつかどこかで(※本LP限定ボーナストラック)
制作方法の解説
そのために贅沢にして特別な制作方法を採用しました
ここにもうひとつの『Too many people』が生まれてくる。伸びやかに響きわたるASKAの歌声とアナログレコードとの出逢いが、作品の世界に新たな生命を吹き込む。
ソロデビュー30周年を迎えたASKA。その記念すべき年にASKAの「今」を刻むレコードを、とびっきりの音に仕上げる――。このプロジェクトでは、ふたりの名匠が腕を揮った。日本を代表する音のプロ集団「ミキサーズラボ」のマスタリングエンジニア菊地功と、カッティングエンジニア北村勝敏だ。
菊地はCHAGE&ASKAがデビューしたワーナー・パイオニア(現・ワーナーミュージック・ジャパン)の出身で、当時の制作に携わった経験をもつ。そんな菊地が、「ASKAの今の声」の質感をアナログレコードで最大に引き出すためのマスタリングを行なった。菊地が創り上げた「これ以上もこれ以下もない」というマスターサウンドは、カッティングエンジニア北村の手に渡る。ノイマン社製の名カッティングマシーン「VMS 80」の性能を極限まで駆使して、北村はレコードの原盤となる「ラッカー盤」をカッティングした。
通常、マーケットに流通しているアナログレコードの多くは、このラッカー盤から一枚だけ起こせる「ファーストメタルマスター」を元に何枚もの「マザーメタル」を作り、そこから起こした「メタルスタンパー」を使ってプレスする。これはアナログレコードを量産するための一般的な手法だ。
しかし今回のプロジェクトでは、この貴重な「ファーストメタルマスター」を使ってダイレクトにレコードをプレスする手法を採っている。これは、音の伸び、鮮度感を極限まで保つためには最良の手法だが、その一方、「ファーストメタルマスター」からは多くのレコードをプレスすることはできない。そのため「ラッカー盤」を幾枚もカッティングして「ファーストメタルマスター」を多く作る必要がある。コストも時間もかかる。合理的ではないけれど、究極なまでに生々しい音を求めるなら、贅沢にして特別なこのやり方に辿り着くのは必然だった。
すべては、とびっきりのレコードを作るために!
「自分が、そこで歌っているようでした。」このレコードを聴いてそう語ったASKA。あなたもきっと、目の前で歌うASKAを感じることができるだろう。
Mastering engineer :菊地功/MIXER'S LAB
Cutting engineer:北村勝敏/MIXER'S LAB
Sound supervisor:内沼映二/MIXER'S LAB
Record press:東洋化成