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Unique Melodyからチタン3Dプリンタ製イヤフォン。64 AUDIOやqdcの新機種も

 国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2017 WINTER」(通称:ポタフェス)」が、12月16日に開幕。17日まで開催されている。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原の地下1階~3階と、TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原の3階。入場は無料。ここではミックスウェーブのブースをレポートする。

ベルサール秋葉原

64 AUDIO

 64 AUDIOの新イヤフォンが3機種参考展示されている。いずれも日本での発売日は未定。「tia Trió」は、本国で2,299ドルで販売されている。聴覚保護と音質向上に寄与する独自技術「apex(Air Pressure Exchange)テクノロジー」と、「tia(Tubeless In-Ear Audio)テクノロジー」を投入したユニバーサルタイプ。

 低域にダイナミック型ドライバを1基、中高域にBAを1基、高域にチューブレス設計の「tia テクノロジー」採用BAを1基搭載したハイブリッドタイプ。筐体とフェイスプレートは、アルミニウムから作られた金属製。

tia Trió

 「A12t」は、海外で1,999ドルで販売している。「A12」の後継機であり、apexやtia技術を投入したカスタムイヤフォン。

 片側に計12基のBAを搭載。tia技術により、高域の解像度を改善しているのが特徴という。apexも投入され、「ミュージシャンやエンジニア、オーディオ愛好家の為の、究極のリファレンスモニターIEM」と位置付けられている。

 「U12t」は1,999ドルで販売している。「U12」の後継機で、片側に12基のBAを搭載。筐体とフェイスプレートにアルミニウムを使っている。このモデルにもapexやtia技術が使われている。

U12t

Unique Melody

 Unique Melodyからは「MASON V3」と「MENTOR V3」が参考出品。どちらも発売日や価格は未定。

 「MASON V3」は、Unique Melodyが独自に企画開発したBA 16基搭載モデル。ミックスウェーブと共同開発した「MASON」や「MASON II」との関連性はなく、ワールドワイドで販売されている「MASON V2(MAESTRO V2)」の後継機となる。「4pin Metal Socket」や「dB - Module」など新技術を採用。付属の「Dual-tone cable」は、ケーブルを左右で挿し替えることで、1本のケーブルから異なる2つのサウンドを楽しむことができる。

MASON V3

 「MENTOR V3」も、Unique Melodyが独自に開発したBA 12基搭載イヤフォン。ワールドワイドで販売されている「MENTOR V2」の後継機で、「4pin Metal Socket」や「dB - Module」などの技術を投入。「Dual-tone cable」も付属する。

MENTOR V3

 さらに「MERLIN X」というモデルも参考展示。素材にチタンを使える3DプリンタをUnique Melodyが導入した事で実現したというイヤフォン。デザインも含めてまだ試作段階となっており、低域調整用のダイヤルを備えた状態で展示。来場者から音に関する意見を集めている。

MERLIN X

 Unique Melodyの既発表製品で注目なのは、平面磁界駆動型イヤフォン「ME1」だ。12月13日から発売されたばかりで、価格はオープンプライス、店頭予想価格は106,000円前後。

 直径18mmの平面磁気ドライバーと、3Dプリンティング技術を駆使して作られた平面磁界駆動型イヤフォン。平面磁気ドライバーに採用されている磁気フィルムの厚さは16μmと薄く、アンプ側から送られてくる微細な音信号まで音波(振動)に変換し、より高い解像度や情報量を再現。計12本のネオジウム磁石を使用し、ドライバーを強力に駆動している。

平面磁界駆動型イヤフォン「ME1」

 平面磁気ドライバを構成する金属の格子には、クローム合金やアルミニウム製の部品を使用。サウンドチューブ(音導管)やフェイスプレートも、3Dプリンタで作られたアルミニウム製の部品を使用している。周波数特性は10Hz~40kHz、入力感度は112dB。。

Beat Audio

 Beat Audioのイヤフォン向けリケーブル新製品も出展。線材に金を使った発売中の「Billow」を紹介しているほか、「Billow」と「Prima Donna」を組み合わせたアップグレードケーブルと位置付けられる「Achelois」(アチェロイス)というモデルも参考展示。BillowとPrima Donnaの組み合わせは、「冶金学上、本質に近しいものがあり、結果的にそれぞれが持つ“金”と“銀”の良いところを引き出した、これまでとは違う、全く新しい1つの作品が完成した」という。

Achelois

qdc

 qdcからは「Anole V6」というイヤフォンが参考展示。海外ではカスタム版が1,058ドルで販売している。ユニバーサル版も982ドルで用意。BAドライバを6基搭載したモデルで、筐体のスイッチを切り替える事で、異なる4つのサウンドが選べるのが特徴。

qdc「Anole V6」