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ソニー、'17年度第3四半期は営業利益3,508億円。ゲーム、半導体好調

 ソニーは2日、2017年度第3四半期(2017年10月1日~12月31日)の連結業績を発表した。売上高は、前年同期比11.5%増の2兆6,723億円。営業利益は同279.8%増の3,508億円。税引前利益は同418.1%増の3,431億円。純利益は同1,407.3%増の2,959億円と、増収増益となった。売上高についてはゲームや半導体増収が寄与、営業利益は前年は映画の大規模現存があったことや、ゲーム、半導体、金融などの好調によるもの。1-3四半期の通期では、売上高が15.7%増の6兆5,930億円、営業利益が268.8%増の7,127億円。

社長交代を発表する平井社長

 テレビを含むホームエンタテインメント&サウンド(HE&S)分野の売上高は、前年同期比21.6%増の764億円。主にテレビの高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善及び為替の影響によるもの。営業利益は、同203億円増加の462億円。主要部品の価格の上昇及びマーケティング費用の増加があったが高付加価値モデルシフトによる増収や為替の好影響により分野全体で大幅な増益となった。同四半期の為替の好影響は92億円。

 同期のテレビ販売台数は420万台。通期見通しは1,250万台、HE&Sの通期売上高は1兆2,000億円に変化なしだが、営業利益は40億円増の800億円に見直した。

 ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野は、前年同期比16.2%増の7,180億円。ネットワークを通じた販売を含むPlayStation 4ソフトウェアの増収と、為替の影響、PS4ハードウェアの増収によるもの。営業利益は、前年同期比353億円増の854億円。PS4の今季販売台数は900万台で、前年比70万台減。通期予想は据え置きの1,900万台。通期売上高は、600億円(3.0%)下方修正された。理由は一部ソフトウェアの発売日変更の影響など。

 デジタルカメラなどイメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野は、売上高が、前年同期比8.4%増の1,811億円。営業利益は、前年同期比49億円増の260億円。

 スマートフォンなどのモバイル・コミュニケーション(MC)分野は、売上高が前年比12.5%減(311億円減)の2,175億円。スマホの販売台数減少が響いた。営業利益は158億円で、前年比54億円減。

 半導体分野の売上高は、前年同期比7.3%増の2,509億円。営業利益は606億円で前年比334億円の増収。モバイル向けイメージセンサーの販売増により増収となったほか、為替の好影響があった。ただし、通期では売上高300億円下方修正の8,500億円。営業利益は50億円上方修正の1,550億円。

 映画分野の売上高は、前年同期比15.6%増の2,603億円。営業利益は105億円で黒字化。メディアネットワークが増収となった。

 音楽分野の売上高は、前年同期比22.4%増の2,184億円。映像メディア・プラットフォームは、ゲームアプリ「Fate/Grand Order」が好調。また、ストリーミング配信の売上増により、音楽制作も増収となった。

 2017年度の通期業績は、売上高が据え置きの8兆5,000億円。営業利益は900億円増の7,200億円、純利益は1,000億円増の4,800億円。