ニュース

フォステクス、超低域の再現性を高めた音楽専用サブウーファ「CW250D」

 フォステクスは、音楽再生向けのサブウーファ第3世代モデル「CW250D」を4月上旬に発売する。価格は11万円。

CW250D

 “音楽専用”というCWシリーズのアクティブサブウーファ新機種で、「大型スピーカーでも再生が困難な超低域成分を手軽にアドオンすることにより、音楽をよりリアルに熱く表現する」としている。ウーファユニットは25cm径で、内蔵アンプの最大出力は300W。エンクロージャは密閉型。

 動特性を改善するために新設計のPWMアンプを採用。電源部を強化、コンデンサの大型化により瞬時電源供給能力を高め、連続した超低域の再現性を改善したという。アンプを構成する部品を細部まで見直し、SN感を向上させた。

 BKPパルプとケブラーの混抄による高剛性振動板と、1.1テスラの強力磁気回路、特殊ボイスコイル(MFB 検出コイル)を使用。「5弦コントラバスの最低音である32Hzを完璧に再生し、パイプオルガンの16Hzまでもほぼ再生できる能力を持つ」という。スピーカーエッジ素材には耐久性が高く軽量で、内部損失の大きいSBR系発泡ゴムを使用。固有音の低減を図り、最大34.6mmのロングストロークを実現している。

 バッフル板には2種類の特性の異なる材料として、18mmのCE合板(楠木/ユーカリ合板)と15mm MDFを再合板して剛性と損失を両立。その他の部分には共振を分散し付帯音が少ないMDF(18mm)を使用している。

 遅延を改善するため、振動板の動きを入力信号と同期させるモーショナル・フィードバック(MFB)を掛け、「ベーシストがジャズを的確なテンポでしっかりと下支えしている快感が楽しめる」という。

グリル装着時

 入力端子は、ライン入力とサブウーファ入力、スピーカー入力を備え、ラインとスピーカーのスルー出力も各1系統装備。アンプのプリアウトから接続する方法のほか、アンプのスピーカー出力から接続して手持ちのスピーカーシステムへ出力する方法も選べる。そのほか、通常のアンプとスピーカーシステム接続に加え、L/R側からCW250Dに接続でき、L/RそれぞれにCW250Dを1台ずつ接続するとステレオ再生も行なえる。

 ローパスフィルタのクロスオーバー周波数は40Hz~140Hzの連続で可変できる。クロスオーバーポイントの遮断特性は、最も自然に合成されるという12dB/oct.に設定。270Hz以上の不要帯域は36dB/oct.で遮断する。

 消費電力は50W(無信号時11W)、グリルなどを含む外形寸法は340×394×360mm(幅×奥行き×高さ)、重量は19.5kg。RCAケーブル(3m)やスピーカーケーブル(3m)、ACケーブルなどが付属する。

背面