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高畑勲監督が死去。5月15日に「お別れの会」

 「母をたずねて三千里」、「赤毛のアン」、「火垂るの墓」、「かぐや姫の物語」などを手がけた、スタジオジブリの高畑勲監督が5日に亡くなった。死因は肺がんで、享年82歳。

スタジオジブリの公式サイト
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 通夜、および葬儀は近親者のみで行なう。スタジオジブリでは、故人との「お別れの会」を5月15日に行なう予定で、「決まり次第、改めて連絡する」としている。

 スタジオジブリの鈴木敏夫氏は「やりたい事がいっぱいある人だったので、さぞかし無念だと思います。宮崎駿とも相談し、ジブリとして盛大なお別れの会をとり行い、見送ることにしました」と、コメントを発表している。

 高畑勲監督は、1935年10月29日、三重県伊勢市に生まれ。1959年に東京大学仏文科卒業後、東映動画へ入社。TVシリーズ「狼少年ケン」で初演出。劇場用映画「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)で初監督。同社を退社後、「アルプスの少女ハイジ」(1974)、「母をたずねて三千里」(1976)、「赤毛のアン」(1979)、「じゃりン子チエ」(1981)、「セロ弾きのゴーシュ」(1982)などを演出・監督。

 1985年、スタジオジブリの設立に参加。以後「火垂るの墓」(1988)、「おもひでぽろぽろ」(1991)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994)、「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999)を発表。2013年には「かぐや姫の物語」が公開され、毎日映画コンクールアニメーション映画賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞(アニメーション映画部門)などを受賞。米アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞にもノミネートされた。

 「風の谷のナウシカ」(1984)、「天空の城ラピュタ」(1986)ではプロデューサーを担当。1998年に紫綬褒章を受章している。