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東芝はスタンダード4KテレビもBS 4K「REGZA M520X」。25万円の65型も
2018年5月8日 13:05
東芝映像ソリューションは、BS 4Kチューナを搭載したスタンダード4K液晶テレビ「REGZA M520Xシリーズ」を6月6日より順次発売する。43型と50型を6月6日から、55型と65型を6月中旬より発売し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は43型「43M520X」が13万円前後、50型「50M520X」が16万円前後、55型「55M520X」が20万円前後、65型「65M520X」が25万円前後。
BS 4Kチューナを搭載した4K液晶テレビ。東芝は、同時に最上位の有機EL「X920」、バズーカスピーカーの「BM620X」を発表しているが、発売は6月下旬以降のため、6月6日発売の43/50M520Xが日本初のBS 4K放送対応テレビとなる可能性が高い。なお、発売時点ではBS 4K放送は視聴できず、12月1日の本放送開始を待つ必要がある。
液晶パネルは、65/55/50/43型のいずれも3,840×2,160ドットの4K解像度で、VA方式。HDR方式はHDR10と4K放送に使われるHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応する。HDR感を向上する「HDRリアライザー」や肌の質感を高める「美肌リアライザー」も搭載する。
上位機種のBM620Xからバズーカスピーカーは省略されているが、画質や主な仕様はほぼ共通で、BS 4K放送に対応する。
BSアンテナがあれば、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、BS日テレ(2019年12月放送開始)の民放キー局系と、NHKについては、アンテナ線につなぐだけで受信可能。BS/CS 4K放送で予定されている全18チャンネルを視聴するためには、「左旋円波」対応の環境が必要となるが、アンテナや配線をSHマーク付きのBS 4K対応のものに切り替えれば、BS/CS 4Kの各チャンネルが視聴可能になる。
リモコンにはBS/CS[4K]ボタンを装備。専用ボタンですぐに4K放送を呼び出せる。
なお、BS 4K放送の視聴には、10月後半に提供予定の「BS/CS 4K視聴チップ」が必要。このチップをREGZA側面の専用端子に接続することで、4K放送を視聴可能になる。チップの入手には、ネットから申し込みが必要。詳細は有機ELテレビのX920シリーズの記事で紹介している。
映像エンジンは「レグザエンジン Evolution」で、4K放送映像を高画質化する「BS/CS4Kビューティ X」を搭載。4K放送におけるノイズ対策のために超解像技術を応用。ブロックごとに映像の種類を検知し、絵柄に応じた最適な復元処理を実施することで、ノイズを抑えながら4K放送本来の美しさを再現する。
地デジ画質も向上。動き追従ノイズパターン抽出型3次元NRにより動きボケを大幅に抑制するほか、地デジノイズクリア、色の濃い映像を復元する「カラーテクスチャー復元」などによる、「地デジビューティーX」により画質を高めている。
スポーツモードも搭載し、芝生の表現に適したガンマカーブを再現。ゴルフやサッカーなどのスポーツ競技の立体感や臨場感を高めている。
スピーカーは、10W×2chのレグザパワーオーディオ。新開発の3×7cm径フルレンジスピーカーやレグザサウンドイコライザー・ハイブリッドの搭載などで音質を高めている。
HDMI入力は4系統。全て18Gbps対応で、4K/60pや著作権保護技術のHDCP 2.2、HDRに対応する。ビデオ入力(映像×1、音声×1)や音声出力×1、光デジタル音声出力×1などを装備する。
チューナは、地上/BS/110度CSデジタルが3系統と、BS/CS 4K放送が1系統で、別売のUSB HDDへの録画に対応。地デジ/BS/CSは2番組の同時録画に対応。4K放送の録画は1番組のみ。スカパープレミアムチューナは搭載しない。
好きなジャンルや人物、番組などの関連番組/コンテンツの[パック]から、録画やコンテンツ検索が行なえる「みるコレ」にも対応。パックを選択すると、録画番組や未来番組(今後放送予定)、YouTubeなどから見たい番組を選べ、例えば最新アニメのパックを選べば、関連番組を一気に録画予約(通常録画)できる。
2画面同時表示の「ダブルウィンドウ」にも新たに対応。2015年のZ20X世代で映像エンジンを一新して以降のREGZAで削除されていた機能だが、今回復活し、放送+放送、放送+外部入力、4K放送+放送の組み合わせで2画面表示が可能となった。なお、外部入力2系統の表示はできない。
映像配信サービスは、Netflix、ひかりTV 4K、ひかりTV 4K-IP放送、YouTube、dTV、アクトビラ4K、DMM.com、TSUTAYA TV、U-NEXT、niconicoなどに対応する。
また、Googleアシスタント搭載のスマートスピーカーとの連携に対応。REGZA自体はAndroid TVではないが、スマートスピーカーからの命令をREGZAで受信して、「チャンネルを変えて」、「音量をアップして」、「スキップして」などの操作に対応する。同機能の利用には「みるコレ」とGoogleアシスタントの連携が必要。
消費電力は、65型が150W、55型が157W、50型が146W、43型が121W。スタンドを含めた外形寸法と重量は、65型が14.5×28.3×87.1cm(幅×奥行き×高さ)/29.5kg、55型が123.7×18.2×74.3cm(同)/20.5kg、50型が112×18.2×67.7cm/18kg、43型が96.7×18.2×50cm/13.5kg。