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重低音バズーカ+BS 4Kの東芝「REGZA BM620X」。43/50/55型4Kが14.5万円~
2018年5月8日 13:00
東芝映像ソリューションは、BS 4Kチューナと重低音バズーカ(BAZOOKA)スピーカーを搭載した4K液晶テレビ「REGZA BM620Xシリーズ」を6月下旬より発売する。43型「43BM620X」、50型「50BM620X」、55型「55BM620X」の3モデルを用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は43型が14万5,000円前後、50型が17万5,000円前後、55型が21万5,000円前後。
12月1日に開始する新4K衛星放送(BS/CS 4K)対応チューナと、重低音再生性能を高めた「バズーカオーディオシステム」を搭載するなど、豊富な機能を搭載しながら、43型で15万円以下と価格も抑えたスタンダードモデルとして展開する。
BS 4Kをすぐに受信できる
BS 4Kチューナを搭載し、いまあるBSアンテナにつなげるだけで、12月1日にスタートする新BS/CS 4K放送を視聴可能になる。
BS/CS 4K放送で予定されている全18チャンネルを視聴するためには、「左旋円波」対応の環境が必要だが、BS朝日、BS-TBS、BSジャパン、BSフジ、BS日テレ(2019年12月放送開始)の民放キー局系と、NHKは、従来のアンテナ(右旋)でも受信可能。そのため、まずはアンテナにつなげるだけで主要なBS/CS 4Kチャンネルを視聴できる。
そのため、東芝では「アンテナをつなげるだけでBS 4Kを楽しめる」テレビとしてREGZA BM620Xを訴求していく。
リモコンにはBS/CS[4K]ボタンを装備。専用ボタンですぐに4K放送を呼び出せる。
なお、BS 4K放送の視聴には、10月後半に提供予定の「BS/CS 4K視聴チップ」が必要。このチップをREGZA側面の専用端子に接続することで、4K放送を視聴可能になる。チップの入手には、ネットから申し込みが必要となる。詳細は有機ELテレビのX920シリーズの記事で紹介している。
バズーカスピーカー搭載の4Kテレビ
BS 4Kと並ぶ特徴といえるのが、重低音再生を強化した「バズーカオーディオシステム」の搭載。4cm×12cmのフルレンジユニット×2と、6cmウーファ×1による総合出力40W(10W×2+20W)のスピーカーシステムにより、音質を強化。特に低音再生能力を高め、迫力あるサウンド体験を実現する。
フロントスピーカーは新設計のもので前面向きに配置し、迫力や音の広がりを向上。ウーファの「バズーカ」は背面側に搭載し、マルチアンプ駆動により豊かな低音とクリアな音質を実現する。2017年モデルのBZ710Xよりは小型だが、896バンドのレグザサウンドイコライザーによる中高音域補正と組み合わせて、フラットな高音質を実現するという。
液晶パネルは、55/50/43型のいずれも3,840×2,160ドットの4K解像度で、VA方式。HDR方式はHDR10と4K放送に使われるHLG(ハイブリッドログガンマ)に対応する。HDR感を向上する「HDRリアライザー」や肌の質感を高める「美肌リアライザー」も搭載する。
映像エンジンは「レグザエンジン Evolution」で、4K放送映像を高画質化する「BS/CS4Kビューティ X」を搭載。4K放送におけるノイズ対策のために超解像技術を応用。ブロックごとに映像の種類を検知し、絵柄に応じた最適な復元処理を実施することで、ノイズを抑えながら4K放送本来の美しさを再現するという。
地デジ画質も向上。動き追従ノイズパターン抽出型3次元NRにより動きボケを大幅に抑制するほか、地デジノイズクリア、色の濃い映像を復元する「カラーテクスチャー復元」などによる、「地デジビューティーX」により画質を高めている。
スポーツモードも搭載し、芝生の表現に適したガンマカーブを再現。ゴルフやサッカーなどのスポーツ競技の立体感や臨場感を高めている。
ダブルウィンドウ(2画面)復活。Googleアシスタント連携も
HDMI入力は4系統。全て18Gbps対応で、4K/60pや著作権保護技術のHDCP 2.2、HDRに対応。ビデオ入力(映像×1、音声×1)や音声出力×1、光デジタル音声出力×1などを装備する。
チューナは、地上/BS/110度CSデジタルが3系統と、BS/CS 4K放送が1系統で、別売のUSB HDDへの録画に対応。地デジ/BS/CSは2番組の同時録画に対応。4K放送の録画は1番組のみとなる。
好きなジャンルや人物、番組などの関連番組/コンテンツの[パック]から、録画やコンテンツ検索が行なえる「みるコレ」にも対応。パックを選択すると、録画番組や未来番組(今後放送予定)、YouTubeなどから見たい番組を選べる。
新機能としては、2画面同時表示の「ダブルウィンドウ」に対応。2015年のZ20X世代で映像エンジンを一新して以降のREGZAで削除されていた機能だが、今回復活し、放送+放送、放送+外部入力、4K放送+放送の組み合わせで2画面表示が可能となった。
ダブルウィンドウでは、画面の拡大や縮小に対応。3段階でサイズ変更できる。なお、なお、外部入力2系統の表示には対応しない。
映像配信サービスは、Netflix、ひかりTV 4K、ひかりTV 4K-IP放送、YouTube、dTV、アクトビラ4K、DMM.com、TSUTAYA TV、U-NEXT、niconicoなどに対応する。
また、新たにGoogleアシスタント搭載のスマートスピーカーとの連携に対応。REGZA自体はAndroid TVではないが、スマートスピーカーからの命令をREGZAで受信して、「チャンネルを変えて」、「音量をアップして」、「スキップして」などの操作に対応する。同機能の利用には「みるコレ」とGoogleアシスタントの連携が必要となる。
消費電力は、55型が161W、50型が150W、43型が125W。スタンドを含めた外形寸法/重量は、55型が123.7×20.1×78.2cm(幅×奥行き×高さ)/22kg。50型が112.6×20.1×71.6cm(同)/19.5kg、43型が96.7×19.1×62.9cm/14kg。