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世界初、ARやVRなどのXR専用SoC「Snapdragon XR1」。VIVE等が製品開発
2018年5月30日 14:10
クアルコムは米国時間の29日、世界初となる、ARやVRなどのXR(Extended Reality)向け専用プラットフォームとして「Snapdragon XR1」を発表した。Meta、VIVE、Vuzix、Picoareが、このプラットフォームを使った製品の開発を進めている。
高品位なAR、VR体験を実現できるという次世代プラットフォーム。ARMベースのマルチコアCPU、ベクタープロセッサ、GPU、AIエンジンなどを統合。AIを活用して、ARで役に立つオブジェクトの分類や高精度な予測を実現する、電力効率の良い機械学習アルゴリズムも備えている。
映像面では、VR用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)向けに、4K/60p映像をサポート。映画やスポーツをVRで楽しめるという。
映像処理プロセッサの「Spectra」には、画像からノイズを減らし、AR用ヘッドセットの画質を改善する専用のハードウェアやソフトウェアアルゴリズムを搭載。内蔵ディスプレイプロセッサは、ハードウェアアクセラレーション、デュアルディスプレイサポート、3Dオーバーレイ、OpenGL、OpenCL、VulkanなどのAPIをサポートする。
音声面では、音声アシスト機能やBluetooth経由での再生が可能。Qualcommの3D Audio Suite、Qualcomm Aqstic Audio、aptXを活用。頭部伝達関数を使い、空間の特定の位置から音がすると感じるように、バイノーラルサウンドを合成できる。
装着者の動きをデバイスで検出するため、3軸(3DoF)、および6軸(6DoF)のヘッドトラッキングやコントローラー機能も搭載。「仮想世界で自由に移動できるだけでなく、その中で遊べる」という。