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7型液晶でLINEビデオ通話もできるスマートスピーカー「Clova Desk」

 LINEは、音声アシスタント「Clova」を搭載したスマートスピーカーに7型ディスプレイを追加した「Clova Desk」を今冬に発売する。価格や詳細は未定だが、製品の詳細を見ながらのショッピングやLINEビデオ通話などにより、音声+ディスプレイで「サービスとユーザーの関係をリデザインする」という。

Clova Desk

 28日に開催された「LINE CONFERENCE 2018」で発表したもの。暫定スペックは、7型/1,024×600ドットのタッチ液晶とスピーカーを内蔵。5Mピクセル(2,576×1,936ドット)のフロントカメラにより、通話やコミュニケーションに対応。3,000mAhのバッテリも内蔵する。外形寸法は177×85×177mm(幅×奥行き×高さ)。

 スマートスピーカーにディスプレイを追加したことで、レシピを見ながら調理したり、音声でのショッピング時に詳細を確認する、といった利用を可能にする。加えて、カメラには顔認証機能も備えており、LINEビデオ通話などで活用できる。

 さらに、「ミニオンズ」のキャラクターをモチーフとしたスマートスピーカーを「Clova Friends」と「Clova Friends mini」から発売。「ミニオンズ」とのおしゃべり機能を搭載し、初秋発売予定としている。

Clova Friends/Friends miniにミニオンズモデル

 また、音声アシスタント「Clova」のスキル(機能)を開発・拡張できる「Clova Extensions Kit」を7月中に一般公開。初期パートナーとして34社50以上のスキルが提供開始される。

Clova Extensions Kitに34社50以上のスキルが提供

 これまでのClovaは音声操作だけで音楽やニュース、天気を聞けたり、家族や友達とのLINEのやりとりなどに対応していたが、基本的にLINEが開発した機能に限定されていた。Clova Extensions Kitは、この開発環境をサードパーティに開放するもので、「Clovaスキルストア」の公開以降、順次スキルを提供する。

 「東急線アプリ(運行情報)」は、東急各線の運行状況を聞けるもの、「ローソンラジオ」はローソン店内のラジオを聞けるなど、各社事業に関連したスキルを提供予定。Clova Extensions KitとLINEアカウント(chatbot)を組み合わせたコミュニケーション創出に向けたアワード「LINE BOOT AWARDS」も展開予定。

トヨタの新車にClova Auto搭載

 また、自動車向けに「Clova Auto」を展開。2018年冬に発売予定のSmart Device Link(SDL)対応のトヨタ新型車から、順次Clovaに対応し、車内空間でClova音声アシスタントを利用可能にする。

 運転中に「Clova」が利用可能となることで、「ドライブをしながら家の電気を消す」、「目的地の天気を調べる」、「LINEメッセージの受送信」、「LINEの無料音声通話」、「LINE MUSICで音楽を聴く」などの操作が、クルマを停止したり、スマートフォンを見たりせず、音声で実現可能となる。

 また、車載ディスプレイ、ハンドルの音声認識ボタンとも連携することで、ドライブに集中して操作ができるとしている。

 Clova Autoはトヨタから開始する予定で、2018年冬よりトヨタから発売予定の新型車で、対応した車載機を選択すると「Clova」を利用可能となる。