ニュース

今週末は秋葉原で「ポタフェス」、Nutube搭載プレーヤーやGRADOのBTヘッドフォン等

 国内外から多くのブランドが出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポータブルオーディオフェスティバル2018夏 東京・秋葉原(通称:ポタフェス)」が、7月14日、15日に開催される。会場は秋葉原にあるベルサール秋葉原の地下1階、1階、2階。入場は無料。

 各社がポータブルオーディオプレーヤーやヘッドフォン、イヤフォンなどの新製品を出展するほか、開発中の試作機を参考展示するところもある。また、e☆イヤホンによる物販コーナーも用意。ステージではアーティスト達によるライブも予定されている。

ミックスウェーブ

 ミックスウェーブでは、多数の新製品を参考展示する。中でも注目は、2017年秋から開発に着手したという「究極のMAVERICK II」こと、Unique Melodyの「MAVERICK II Re;」。9月、10月頃の発売を目指しており、価格は未定。

Unique Melodyの「MAVERICK II Re;」

 「Re;」には「Redo(作り直す)、Re-master(リマスター)、Reborn(生まれ変わる)」など様々な意味に加え、マルタ語で「王(キング)」も意味し、「正真正銘、“究極のMaverick II”」になるという。

 Beat Audioの代表・Arionからの協力も受け、特注のイヤホンケーブルを純正ケーブルとして付属。筐体は特別なアビスブルーカラーで仕上げ、深海のような青色のグラデーションやレイヤーが見れるという。

Unique Melody「3DD-Ti」

 同じくUnique Melodyから「3DD-Ti」という製品も展示。日本での発売や価格は未定。

 Unique Melodyが開発した異なる3基のダイナミック型ドライバーを、マルチドライバーデザインで搭載したイヤフォン。最新のチタニウム3Dプリンターで筐体を製作しており、「サウンドデザインだけでなく、筐体デザインも含めユニークなデザインでまとめている」という。付属のキャリングケースは韓国Dignis製。

コペックジャパン

 Cayinのポータブルプレーヤー新機種として「N8」を出展する。このモデルは、据置型真空管アンプを手がけるCayinの技術を使い、KORGのNutubeを搭載したプレーヤー。真空管からの出力と、トランジスタ出力が選択でき、音の違いが楽しめる。UIも新設計。

KORGのNutube採用のポータブルプレーヤー「N8」

 「N5ii」のブラッシュアップモデルとして、筐体にステンレススチールを採用した「N5iiS」も登場。メモリを2GBに増設し、操作性が格段に向上したという。

 2.5mm、3.5mm端子とディスプレイの素材もグレードアップ。内蔵ストレージは32GBから64GBに増加した。

筐体にステンレススチールを採用した「N5iiS」

ナイコム

 ナイコムブースでは、GRADOのBluetoothヘッドフォンを世界初展示する予定。参考展示で、仕様の詳細情報は不明だが、試聴も可能。

GRADOのBluetoothヘッドフォン

 さらに、RHAのワイヤレスイヤフォン「MA390 Wireless」も国内イベント初展示。24gと軽量かつコンパクトなハウジングが特徴で、8時間使用できるバッテリも搭載する。

RHAのワイヤレスイヤフォン「MA390 Wireless」

オンキヨー&パイオニア

 オンキヨー&パイオニアブースでは、「桐」素材と「彫り」構造を応用した、独自の音響技術を採用するヘッドフォンを参考出品。開発段階のものを、限定展示する。過去にも出展されていたが、その進化した姿が確認できるほか、設計者も出席。独自技術や構造について説明してくれる。

「桐」素材と「彫り」構造を応用した、独自の音響技術を採用するヘッドフォンを参考出品

 ポータブルオーディオプレーヤー「DP-S1A」、「XDP-20」の公開前の最新ファームウェアを搭載した実機も展示。「CDレコ」を使ったCD取り込み機能、aptX HD対応といった新機能をいち早く体験できる。

 さらに、パイオニアの人気イヤフォンの一斉展示や、アニメなどのコラボ製品も一斉展示。「アイドルマスターミリオンライブイヤホン」、「ポプテピピックイヤホン」、「ウルトラ怪獣娘イヤホン」、「エヴァンゲリオンイヤホン」などが見られる。

サーモス

 サーモスのブースでは、VECLOSブランドのイヤフォン・ヘッドフォンを正式出品。魔法びんの真空技術を使ったオーディオ機器で、イヤフォン4機種と、ヘッドフォン2機種を8月末より発売する。価格はいずれもオープンプライス。

イヤフォン「EPT-700/500」

 イヤフォンの店頭予想価格は、ハウジングがチタン製の「EPT-700」が49,000円前後、「EPT-500」が38,000円前後。ステンレス製の「EPS-700」が46,000円前後、「EPS-500」が35,000円前後。

 ヘッドフォンは、チタン使用の「HPT-700」が50,000円前後、ステンレスの「HPS-500」が39,000円前後。

ヘッドフォン「HPT-700」(左)と「HPS-500」(右)

 ポタフェスには6機種を出展、予約販売も受け付ける。イヤフォン4機種については7月14日から数量限定の先行販売も実施予定。

 いずれも真空構造のエンクロージャを採用。イヤフォンはハウジングの素材が異なり、チタンのEPT-700/500は「自然で繊細なサウンド」、ステンレスのEPS-700/500は「華やかでアタック感がある」音が特徴。重量はチタンモデルが各4g。ステンレスモデルが各4.9g。

 ドライバはすべてバランスド・アーマチュア(BA)タイプで、EPT-700とEPS-700は2基、EPT-500とEPS-500は1基搭載する。再生周波数帯域は10Hz~16kHz、最大入力は50mW、インピーダンスは70Ω(1kHz)で共通。

 ヘッドフォンには、新開発の40mm径のダイナミック型ドライバを搭載。どちらも真空エンクロージャで、ハウジングは密閉型。素材はHPT-700がチタン、HPS-500がステンレス。HPT-700にはアルミバッフルを備え、「サウンドの輪郭を高める」とする。HPS-500のバッフルは樹脂製。

 なお、eイヤホンで購入すると、オリジナルデザインのサーモス真空断熱タンブラーがもらえる。

オーディオテクニカ

 注目は、同社初の左右完全分離型イヤフォン「ATH-CKS7TW」だ。8月3日発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は2万円前後。カラーはブラック、シャンパンゴールド、レッドを用意する。

左右完全分離型イヤフォン「ATH-CKS7TW」

 11mm径のSOLID BASS HDドライバを搭載し、迫力ある重低音再生を実現。コーデックはAACに対応。イヤフォンと連携するスマートフォン専用アプリ「Connect」も提供する。

 他にも、Bluetoothイヤフォン「ATH-CKS770XBT」と「ATH-CKS550XBT」、新開発11mm径ドライバ搭載でリケーブル対応の「ATH-CKS1100X」、同ドライバ搭載の「ATH-CKS770X」、9.8mmドライバの「ATH-CKS550X」「ATH-CKS550XiS」なども展示予定。

 さらに、SOLID BASSシリーズ初のワイヤレススピーカーとして8月3日に発売する2機種も展示。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「AT-SBS70BT」が17,000円前後、「AT-SBS50BT」が10,000円前後。

宮地商会M.I.D.

 ADVANCEDの最新モデルを出展。いずれもユニバーサルタイプのイヤフォンで、「M5-1D」はシングルのダイナミック型ユニットを採用、振動板はピュアベリリウム。「まとまりのあるサウンドながらワイドレンジ。抜群のバランス感を楽しめる」という。

 「M5-5D」は、ダイナミック型とバランスドアーマチュア(BA)×4基のハイブリッドタイプ。「細かな楽器のニュアンスも逃さない、くっきりとメリハリのあるサウンドに加え伸びの良い低域によりステージにいるようなライブ感を与えてくれる」という。

M5-5D

 「GT3」は、ステンレス筐体に独自設計のマルチダンピングダイナミックドライバを1基搭載。メタルボディならではのクリアなサウンドに加え、3種の着脱式チューニングフィルタも同梱。低・中・高音域のレスポンスの変化が楽しめる。

 ケーブルはMMCXの着脱式で、2種類のケーブルと、3種類のイヤーピースを同梱する。

GT3

アユート

 Astell&Kernの新プレーヤーであり、Cirrus Logicの「CS43198」をデュアルで搭載した「A&norma SR15」を初出展。試聴機も用意する。

A&norma SR15

 フラッグシップモデル「A&ulitima SP1000」や、新プレミアムモデル「A&futura SE100」も出展。AK第4世代の全モデルが試せるブースとなる。

 ACTIVOブランドのコーナーでは、公式ブランドアンバサダーとなったバーチャルユーチューバー「電脳少女シロ」を全面に出したブース展開を実施。ベルサール秋葉原1Fの柱巻き広告や、会場内にも電脳少女シロの露出展開を行なう。ポータブルオーディオプレーヤー「CT10」の試聴機も出展。

 MASTER & DYNAMICからは、スタイリッシュなBluetoothオンイヤーヘッドホン「MW50」に、オンイヤータイプとオーバーイヤータイプの2種類が付属。付け替えることでどちらのスタイルでも使用できる「MW50+」を参考出展。

 新イヤフォンの「HORIZON」が話題のAZLAブースでは、第1弾モデル・AZLAのフィルタやケーブル、イヤーピースを、HORIZONで装着性の高さを発揮した「SednaEarfit」に変更した「AZLA MKII」を参考出展。進化したAZLAを試聴できる。

NUARL

 NUARLブースでは、先月末に発表されたばかりのQualcomm製、最新Bluetooth Audio SoC「QCC3026」を搭載した、左右完全分離型ワイヤレスイヤフォンの開発テスト機を世界初公開。

 さらに、高音質化技術の「HDSS」を採用した最新イヤホンの展示試聴も実施。「NX01A2 HDSS Hi-res Stereo Earphone」(7月20日発売の有線イヤフォン)、「NT01 HDSS True Wireless Stereo Earphones」(HDSS搭載の左右完全分離イヤフォン)、「NB10R2 HDSS Wireless Earphone」(HDSS搭載の左右一体型ワイヤレスイヤフォン)。

 また、7月20日発売のNUARL独自の高密度低反発イヤーピース「Magic Ear」の試用も可能。さらに、BLUE EVER BLUEとブースを併設。HDSS搭載イヤフォンの聴き比べもできる。

エレコム

 エレコムブースでは、8月発売予定の新製品「GrandBass」シリーズ3製品と、Bluetoothの「FastMusic」シリーズ1製品を披露する。

EHP-GB3000A

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、2ウェイドライバ(8mm+10.5mm)の「EHP-GB3000A」が9,980円前後、12mm径ドライバの「EHP-GB2000A」が4,980円前後、10mm径ドライバの「EHP-GB10A」が1,480円前後。GB3000/GB2000シリーズはハイレゾ対応。

 「Fast Music(LBT-CS100)」は、電源をオンにするだけでBluetoothペアリングができるワイヤレスイヤフォン。店頭予想価格は3,480円前後。最初に電源を入れるとすぐにペアリングモードになるため、従来よりも簡単にBluetooth接続できるとする。

光城精工

 光城精工のブースでは、初の完全オリジナル真鍮筐体を使い、MMCXのリケーブルにも対応したハイレゾイヤフォンのプロトタイプを展示する。リケーブルは、“オーディオみじんこ”コラボモデルで、オリジナル新導体を採用する。バランス、アンバランスどちらでも試聴可能。

エミライ

 エミライのブースでは、Noble Audioから今年の夏に登場予定の新ユニバーサルイヤフォン「EDC Bell」を出展。価格は未定だが、「2万円台を目標に調整中」だという。ロングストロークのダイナミック型ドライバを採用し、小口径ながら、豊かな低域再生が可能なモデルだ。

EDC Bell

 FiiOの製品では、新ハイレゾプレーヤー「M7」のブラック/シルバーモデルに加え、7月中旬発売のユニバーサルイヤフォン「FH5」(FIO-FH5-S)の量産仕様を公開する。「FH5」の価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37,800円前後。「FiiOのイヤフォン製品のなかで史上最高の音質を実現する」事をテーマとして開発された製品で、3基のバランスドアーマチュアユニット(BA)と、10mm径のダイナミック型ユニットを組み合わせたハイブリッドタイプのイヤフォンとなる。

FiiOのユニバーサルイヤフォン「FH5」

オウルテック

 オウルテックのブースでは、クラウドファンディングにて商品化予定の、 e☆イヤホン運営のタイムマシンとのコラボ商品を初公開。

 e☆イヤホンのクリニック事業において、修理依頼理由の多くが“ケーブルの断線”である事、オウルテックは、累計出荷数200万本を超えるロングセラー製品「超タフストロング ケーブル」を手がけ、ケーブルの根本を断線しにくくするノウハウを持っている事から、双方の技術を活用したコラボ商品の開発が実現するという。

Cornes Technologies

 Cornes Technologiesブースでは、イヤフォン・ヘッドフォン測定サービスのトライアルを実施。専用機材を使い、イヤフォン・ヘッドフォンの特性をその場で測定(イヤフォンはカナル型のみ対応)。「普段お使いのものがどんな音がするのか“見える化”して、これから購入する参考にしてみたり、自身の好みのものを探すのにご活用いただける」という。

 企業向けには、Cornes Technologiesの設備を利用した測定サービスも紹介。業界標準のオーディオアナライザ、Audio Precisionの最新機種と、無響室による高精度の測定や、測定環境の貸出なども実施している。