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ハイレゾ級放送「i-dio HQ Selection」チャンネル23日新設、OTOTOYコラボ番組

 VHF-Low帯を利用した放送サービス「i-dio」(アイディオ)は、地上波放送初となる“ハイレゾ級”音声による放送「i-dio HQ」を、7月23日より関東・甲信越ブロックで開始。ハイレゾ専門「i-dio HQ Selection」チャンネルが新設され、i-dio HQ対応番組「OTOTOY RADIO」のレギュラー放送を、23日17時から開始する。無料で視聴できる。

ハイレゾ専門「i-dio HQ Selection」チャンネルが新設

 「i-dio HQ Selection」チャンネルは、放送開始当初、関東・甲信越ブロック(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県)のみでの提供となるが、順次放送エリアは拡大予定。チャンネル内でのi-dio HQ]対応ハイレゾコンテンツの放送は順次拡大予定だが、対応コンテンツ以外の放送時間は、通常音質での放送を予定している。

 対応番組の「OTOTOY RADIO」は、音楽配信サービスの「OTOTOY」とのコラボしたもので、OTOTOY編集部が選んだ新作ミュージックを1時間、「最高音質でお届けする」という。番組の詳細はOTOTOYの特設サイトで順次公開予定。

i-dio HQのロゴマーク

 CD(44.1kHz)を超える高解像度な音声はデータ量が多いが、i-dio HQでは、高域を低域から生成するという「SBR技術」を採用。サンプリング周波数96kHzのHE-AACフォーマットで「ハイレゾに迫る地上波最高音質の放送」としている。

 視聴方法は、スマートフォンのアプリを使ってインターネット経由で聴く方法と、対応チューナを利用する方法の2つ。放送は関東・甲信越ブロックから順次拡大予定で、インターネット経由でも同エリア内で視聴可能。放送に合わせバージョンアップされる iOS版アプリ「TS PLAY by i-dio」を使い、スマートフォンにDACを接続すると、ハイレゾ出力が楽しめる。

iOSアプリ「TS PLAY by i-dio」を使い、スマートフォンにDACを接続すると、ハイレゾ出力が楽しめる

 チューナは、Kiwiが手がけ、近日発売予定のデジタルオーディオプレーヤー「kiwi player」が対応するほか、それ以外の受信機も順次発売予定。カーオーディオやカーナビでも、関連メーカーにより対応機の開発が進行中という。

7月14日、15日に開催された「ポータブルオーディオフェスティバル2018夏 東京・秋葉原」で参考展示された「kiwi player」