HDR新規格「HDR10+」にパナソニックとサムスンのテレビが対応

　パナソニックとサムスンは28日、両社と20世紀フォックスの3社が共同で推進するHDR(ハイダイナミックレンジ)映像規格「HDR10+」への対応を発表した。2018年モデルのパナソニックとサムスンのテレビの多くでHDR10+をサポートする。

　HDR10+は、現在広く利用されている「HDR10」をベースに拡張した規格で、特徴はシーンにあわせて動的なトーンマッピングを行なう「ダイナミックトーンマッピング」を採用すること。HDR10+では映像フレームごとにメタデータを持ち、フレーム間またはシーン間の輝度、彩度、コントラストのシーンバリエーションを反映し、視聴体験を向上させる。

　HDR10+規格では、ディスプレイのピーク輝度や輝度の安定性、色空間のカバー率を規定するほか、インターフェイス間のメタデータの相互接続性や、暗部階調などメタデータに基づくトーンマッピングのディスプレイ上での再現性などを規定。Ultra HD Blu-rayプレーヤーからのHDMI出力の正確なHDR10+メタデータ転送などを認証する。

　パナソニックは、「2018年モデルの4Kテレビのほとんど」をHDR10+に対応。ファームウェアを後日提供予定。サムスンも同社テレビのほとんどをHDR10+に対応。また、自社のSoCにおいてもHDR10+対応を図っていく。

　20世紀FOXも近日中にHDR10+対応のタイトルを投入予定。