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FOSTEX史上最高評価のヘッドフォンがオープン型に。約22万円の「TH909」

フォステクスカンパニーは、漆塗りハウジング、バイオダイナ振動板、磁束密度1.5テスラの磁気回路を採用した開放型ヘッドフォン「TH909」を10月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22万円前後。

開放型ヘッドフォン「TH909」

フォステクスのヘッドホン史上最も評価が高いという密閉型の「TH900mk2」をベースに開発された、開放型モデル。ハウジングには、オリジナルモデルから継承した高級材の水目桜を使い、老舗・坂本乙造商店による漆塗りボルドーカラーで仕上げている。

開口部にはアルミニウム製のエッチングパーツを二重に配置し、独創的なデザインとなっている。この開口率と各内部パーツを微調整する事で、「心地よく聴き疲れのない自然な音場」を実現したという。

振動板は50mm径で、自社開発のバイオダイナ振動板を採用。バイオテクノロジーで作られたバイオセルロース繊維と他の繊維などを配合したもので、低比重・高ヤング率・高内部損失を実現。「繊細で解像度の高い美しい中高域再生に加え、直線性のよいフリーエッジの採用で、振幅の大きい低中音域も忠実に再現する」という。

磁気回路には反発磁界を採用し、ネオジウムマグネットを採用。磁束密度1.5テスラを実現した。低歪率かつ強力な磁気回路により、広いダイナミックレンジを実現している。再生周波数帯域は5Hz~45kHz、インピーダンスは25Ω。感度は100dB/mWで、最大入力は1,800mW。

ケーブルは7N(99.99999%)グレードの高純度OFC(無酸素銅)のアンバランスタイプで、端子は6.3mmの標準プラグ。プラグスリーブは耐久性の高いジュラルミンを使っている。別売のXLR端子ケーブル(ET-H3.0N7BL)でバランス接続にも対応。

ケーブルの着脱も可能で、ヘッドフォン側の端子は2ピン。ターミナルは金メッキ下地のロジウムメッキ仕様となる。内部配線にも7Nグレードケーブル採用した。イヤーパッドには低反発性クッションを採用。耳の後方を隙間なく覆うようにフィットし音漏れを低減。快適な装着感も実現したという。

ケーブルを省いた重量は約390g。ヘッドフォンスタンド、レザー調ポーチが付属する。