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キヤノン、業務用4Kカメラ「C200」に常時記録可能な新ファーム

キヤノンは30日、業務用4Kカメラ「EOS C200/C200B」で常時記録に対応する新ファームウェアを公開した。バージョンは1.0.5.1.00。新レンズの補正や新しいPQ露出基準のサポートなども強化されている。アップデートは無償。

EOS C200

EOS C200/C200Bは、'17年7月に発売しHDR撮影も可能な業務用4Kカメラ。スーパー35mm CMOSセンサーを搭載し、Cinema RAW Lightフォーマットによる本体内4K記録に対応。CINEMA EOSシリーズの中でも軽量・コンパクトなボディも特徴。

最新ファームで常時記録に対応した。SDカードのスロットBが、RECボタン操作にかかわらず記録を継続、撮り逃しを防ぐことができる。MP4形式で、フルHD映像(最大60p)、16bitリニアPCM×4ch音声のデータを常時記録する。

新しいEFシネマレンズ・EFレンズに対応したほか、出力映像に適応できるLUTを「ITU-R BT.2100」規格、および「ITU-R BT.2408」レポートに正式対応している。

主なアップデート内容は下記の通り。

EOS C200/C200B ファームウエア Version 1.0.5.1.00
・撮り逃しを防ぐ常時記録機能を追加
・周辺光量補正/倍率色収差補正の対応レンズ追加
 EFシネマレンズ「CN-E20mm T1.5 L F」
 EFレンズ「EF70-200mm F4L IS II USM」
・出力映像に適用できるLUTをITU-R BT.2100規格、およびITU-R BT.2408レポートに正式対応
(SDI端子/HDMI OUT端子において、[HDR:PQ]および[HDR:HLG]の基準輝度をDiffuse White(100%)が203nits相当になるように変更)※
・リール番号設定時にクリップ番号をリセットする[オートリセット]機能追加
・電源を切った後もアサインボタンで切り替えたホワイトバランスの調整方法を保持する動作改善
・ファームウエアVersion 1.0.3.1.00~1.0.4.1.00のカメラにおいて、特定のメニュー設定で撮影するSDカード記録と外部出力の解像感が低下する現象を修正
※Canon lookup table 201811版以降が必要