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フォステクス、アルミダイキャスト製で1台5万円の小型アクティブスピーカー

フォステクスカンパニーは、堅牢なアルミダイキャストを筐体に使い、独自開発の10cm HR形状ウーファも搭載した小型アクティブスピーカー「NF04R」を11月下旬に発売する。価格は1台5万円。

小型アクティブスピーカー「NF04R」

2ウェイのバスレフ型ブックシェルフスピーカー。10cm径ウーファーと、19mm径のソフトドームツイーターを各1基搭載する。外形寸法は120×157×189mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約3.1kg。容積は2.8リットル。「レコーディング・スタジオをはじめ、放送中継や設備音響などの幅広いニーズに対応する」という。

ウーファーは、NFシリーズ最小となる10cm HR形状振動板を採用。HR(HP ROTATION)は、建築構造力学の分野で知られているHP(HYPERBOLIC PARABOLOIDAL)形状を更に改善するために、円周方向に回転を加えたもの。内部応力として剪断力のみ働き、曲げ応力が働かないため、軽量で高剛性が得られると共に、分割振動による共振を分散。振動板に最適な形状だという。これにより、タイトでハイスピードかつ、サイズを超えた低音を実現したとする。

さらに、UDRタンジェンシャル・エッジとプッシュプル・ダンパーを採用。UDR(UP/DOWN ROLL)タンジェンシャル・エッジは、アップロールとダウンロールをタンジェンシャル面で結合したエッジ構造で、形状はFEMモーダル解析により、エッジの持つ機能が最適になるように作られている。エッジの逆共振を排除。直線性に優れ、レスポンスが良い中低域に寄与するという。

ウーファーは、NFシリーズ最小となる10cm HR形状振動板を採用

ツイーターの振動板には、ウレタン・フィルムをクロス材にラミネートしたポリ・ウレタン樹脂を使用。微小信号に対しても追従性/再現性の高い、UFLC振動板になっている。磁気回路には磁性流体を使用し、長時間の使用に対して、安定した動作を実現した。再生周波数帯域は57Hz~36kHz。

バイアンプ方式で、ウーファー用に30W、ツイーター用に20W、個別にDクラスアンプを搭載。リスニング環境に合わせた音圧レベルの調整も可能で、低域特性の音圧を-2dB、-4dB、-6dbから、ツイーターを-2dBに調整可能。外部オーディオ機器の出力レベルに合わせて、ゲインの0dB/+10dB切替えもサポートする。入力端子はXLRバランスと、6.3mm標準のアンバランスの兼用タイプを1系統搭載。消費電力は30W。

別売アクセサリとして、壁掛け用の金具「EB-6301」も1台3,000円でラインナップする。

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