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ベンキュー、4K/HDRでデザイナーの作業効率高める27型液晶。約6万円

ベンキュージャパン(BenQ)は、4K/HDR対応のデザイナー向け27型液晶ディスプレイ「PD2700U」を12月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後(税込)。

PD2700U

27型の4K/3,840×2,160ドットのIPS液晶を搭載し、HDR10に対応。Webデザインや、映像編集などクリエイティブデザイナーの使いやすさにこだわって設計され、色域はRec.709とsRGBを100%カバー。「低解像度や不正確な発色による問題を一気に解決し、クリエイティブワークに集中できる」としている。

輝度は350cd/m2。コントラスト比は1,300:1で、DCR機能利用時は2,000万:1。応答速度は12msで、G to Gは5ms。視野角は上下左右178度。

パソコン切替のKVMスイッチ機能やMST(マルチストリームトランスポート)接続に対応。2台のPC、最大4台のディスプレイを1セットのキーボードとマウスで操作できる。左右異なる画面モードで表示可能なDualViewや、コントラストを高めてくっきり見やすくするCAD/CAMモード、10段階調整できるデザイン(アニメーション)モードなど、クリエイターの作業効率がアップする機能を備える。

プロフェッショナル向けのカラーに対応し、正確な色再現とテクニカラー認証(Technicolor)技術によるAQCOLORをサポート。また、工場出荷時の個別キャリブレーションで色差とガンマの精密性を確保。オリジナルコンテンツを忠実に再現するため、キャリブレーション結果は業界のカラー標準に照らして検証される。

CAD/CAMモードは、3Dのカラーラインのコントラストを高め、くっきりと際立たせる表示。複雑なオブジェクトのワイヤフレームのディテールを識別する際は、同モードでディスプレイの色とコントラストの設定を変更すると、線を見逃すことなくグラフィック情報を細部まで把握できるという。

明るさを10段階で調整できるデザイン(アニメーション)モードも利用可能。暗い影に含まれるディテールが強調され、制作物を簡単に微調整できる。そのほか、画像の明るさとコントラストを調整してディテールがより鮮明に表示される暗室モードも用意する。

DualViewをオンにすると、異なるモードの表示を隣り合わせにして、作業効率を向上できる。コンテンツの輝度を検知して暗い部分は輝度を上げると鮮明さが増し、明るい部分の輝度はそのまま維持。露出オーバーにならないように見やすく調整する。

側面

「ブライトネスインテリジェンス(B.I.)テクノロジー」は、視聴環境周辺の光量を検出して輝度を自動調整。周辺環境光の変更に伴った目の疲労が軽減され、長時間でも快適に視聴できるという。そのほか、ちらつきを防ぐフリッカーフリー、ブルーライト軽減モードも用意する。

入力はHDMI 2.0やDisplayPort 1.4、Mini DisplayPort 1.4を搭載。DisplayPort出力、ヘッドフォン出力、2W×2chスピーカーも搭載する。USB 3.1端子を6系統(ダウンストリーム×4、アップストリーム×2)装備。

スタンドは140mmの高さ調整、左右45度のスイーベル、上5度/下20度のチルト、90度回転のピボット機能を装備。消費電力は最大80W、標準30Wで、待機時は0.5W以下。スタンドを含む外形寸法は613.8×230.71×548.31~427.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7.7kg。付属品は、HDMIケーブルやDisplayPortケーブルなど。

90度回転のピボット表示