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BenQ、写真・映像編集向け27型HDR対応ディスプレイ。1080/24Hz表示も
2019年7月24日 16:30
ベンキュージャパンは、ハードウェアキャリブレーションに対応した写真・映像編集向けの27型液晶ディスプレイ「SW270C」を8月8日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は税込100,000円前後。カラーはダークグレイ。
クリエイターをターゲットに、正確な色表現を特徴とするAQCOLORシリーズの最新モデル。AdobeRGB 99%、DCI-P3/Display P3 97%、Rec.709/sRGB 100%のカバー率を実現し、広い色空間が表示可能。写真編集や印刷物、映像編集など、色の正確な表示や確認用途に活用できるとする。
WQHD/2,560×1,440ドットのIPS液晶パネルを採用。LEDバックライトで、輝度は300cd/m2。コントラストは通常1,000:1で、DCR(Dynamic Contrast Ratio)使用時は2,000万:1。応答速度は14ms(GTG 5ms)。表面はノングレア。
新たに16bit処理のLUT(ルックアップテーブル)を搭載することで、DeltaE≦2の高精度な色再現を実現。10bit色深度を活かした、滑らかで豊かな階調表現が特徴という。また異なる色空間の映像を左右に並べて同時に表示できるGamutDuo機能や、3種類のプリセットされたモノクロレベルでプレビューできるモノクロモードを搭載する。
HDR10に対応し、HDR素材のプレビューも可能。出力側の解像度を1080にすれば、24pのフィルムコンテンツを正しいフレームで表示できる「1080/24pプレイバック」機能を搭載する。 また最新のムラ補正技術が導入し、工場の製造段階で一台一台、色の微調整を実施。輝度と色の両方において均一なユニフォーミティを目指している。
別売センサーを使用したハードウェアキャリブレーションに対応。X-Riteと共同開発の無料キャリブレーションソフト「Palette Master Element」を使い、作業内容に応じたICCプロファイルのカスタマイズが可能。従来のSWシリーズ製品と比べて、Palette Master Elementによるキャリブレーション時間も大幅に短縮されているという。
機能面では、エルゴノミクスメニュー設計や遮光フード(横のみ)も標準装備。デザインを一新し、より使いやすくなったOSDコントローラー「ホットキーパックG2」や、60W給電が可能なThunderbolt 3対応のUSB-Cポートを備える。
入力はHDMI 2.0×2(HDCP 2.2対応)、DisplayPort 1.4×1、USB-C×1。USBハブ機能を内蔵した、USB 3.0端子(ダウンストリーム×2、アップストリーム×1)を用意する。SDカードスロット、ヘッドフォン出力も備える。スピーカーは非搭載。
スタンドは高さ調整や、画面を縦にして使えるピボットにも対応する。上下-5~20度のチルト、左右45度のスイーベルも可能。
消費電力は150W(最大)/43W(標準)で、待機時0.5W以下。外形寸法は626×334.8×504.5〜614.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9.5kg。遮光フードとOSDコントローラ、USB-Cケーブルなどを付属する。