ニュース

ドライバー視点のレース映像と走行データを合成&ライブ配信。Cerevo「ZECH-1」

Cerevoは、車のレース走行状況をセンサーで捉えて可視化、前方の映像と合成してライブ配信できる「ZECH-1(ゼックワン)」を2019年夏ごろに発売する。価格は10万円程度を予定。米国ラスベガスで1月8日~11日(現地時間)に開催される「CES 2019」で展示する。

ZECH-1

同社のスポーツ用品ブランド「XON」の5つ目の製品。これまでXONでは、スノボ用バインディング「SNOW-1」や、自転車などで使えるアクションカメラ「REC-1」などの製品を展開している。

ZECH-1は、サーキットのカーレースで利用することを想定。6軸センサーとGPSを搭載し、走行中の位置や速度のほか、加速度、角速度、車両の状態などのデータを収集。外部カメラの映像と合わせてYouTubeやFacebookなどへライブ配信できるほか、microSDカードへの記録も同時に行なえる。走行中の車両の状態を、ピットにいるチームメンバーなどがリアルタイムに確認できる。車内のシート下などに設置して使用する。

外部カメラからの映像と情報を合成して表示

ライブ配信は、3G/LTE回線を利用(USBモデム対応)。無線LANにも対応する。センサーで収集した走行データとして、走行中の車両の位置、残燃料や水温といったデータを共有でき、レース戦略や走行練習に活用できる。なお、実際の利用には各サーキットやレースのレギュレーションに従う必要がある。

車への設置例
接続例

走行中の映像は、別売の外部カメラから入力して、上記の走行データをオーバーレイ可能。1080/60p~480/60pで配信しながらmicroSDに記録できる。走行データを重ねずに外の映像だけ配信することも可能。CerevoのLiveShellシリーズで提供しているライブ配信サービス「Dashboard」を利用して配信設定が行なえる。

車両インターフェイスは、OBD-II、CAN(予定)。GPSの更新レートは10Hz(QZSS、GLONASS 対応)、脱落防止ロック付きHDMIや、USB Type-A端子を備える。電源コネクターは車両バッテリーと外部バッテリ(USB Type-C想定で計画中)。外形寸法は180×71×27.5mm(幅×奥行き×高さ)。