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NXP、Atmos&DTS:Xをサポートする「Immersiv3D」ソリューション

NXPセミコンダクターズは9日、Dolby AtmosとDTS:Xのイマーシブ・オーディオをサポートする、スマートホーム市場向けの「Immersiv3Dオーディオソリューション」を発表した。

NXPが「Immersiv3Dオーディオオーディオソリューション」を発表

SoCのArmコア(Cortex-A53)上で、Dolby AtmosとDTS:Xによるイマーシブオーディオをサポート。対応機器で「臨場感にあふれる息をのむようなオーディオ」(Dolby)や、「住宅のリビングルームで驚くほどイマーシブなオーディオ体験」(DTS)を実現するという。

DSPで3Dオーディオフォーマットを処理する従来のオーディオシステム設計アプローチとは異なり、Immersiv3DオーディオソリューションはNXPのi.MX 8Mプロセッサー・ファミリーとともに、スケーラブルなオーディオ処理をSoCのArmコアに統合する先進的なアプローチを採用。高価なディスクリートDSPや、企業専用のDSP設計基盤を不要にする。

システムコストの大幅な削減や、高度なオーディオ前処理/後処理、開発期間の短縮が可能。また、サウンドバーやスマートスピーカー、AVアンプなどのコンシューマ機器に、音声制御などのスマート機能や、家全体でスマートな音声制御とイマーシブなオーディオを実現するスピーカー追加オプションを提供する。

インテリジェンスや人工知能機能の追加も可能で、車の騒音など特定の音要素のみを除去する選択的ノイズキャンセリングや、話者のなまりや言語を変えるスピーチ処理などの拡張機能の開発も実現するという。

新Immersiv3Dオーディオ・ソリューションにより、OEM企業は次世代機器でDolby AtmosとDTS:Xに対応可能な、低コストの一般消費者向けオーディオ機器の市場投入が可能になるという。

なお、米ラスベガスで1月8日~11日(現地時間)まで開催される「CES 2019」のNXPパビリオンで、NXPはImmersiv3Dを含むi.MXアプリケーション・プロセッサ・ファミリーを紹介する。