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パナソニック、“見所”をスマホ転送するハイライトシェア搭載4Kビデオカメラ

パナソニックは、ハイライト映像を自動生成しスマートフォンへ手軽に転送できる4Kビデオカメラの新機種を5月23日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「HC-WX2M」が107,000円前後、「HC-VX2M」が92,000円前後、「HC-VX992M」が79,000円前後。

ビデオカメラ「HC-WX2M」(カカオブラウン)

各モデルに、販売ルートが異なる「HC-WZX2M」、「HC-VZX2M」、「HC-VZX992M」というモデルが存在するが、型番と販売ルートが異なるだけで、製品の仕様は同じ。カラーバリエーションは、「HC-WX2M」はカカオブラウン、「HC-VX2M」はフォレストカーキとピュアホワイトの2色、「HC-VX992M」はアーバンレッド、ピュアホワイト、カカオブラウンの3色を用意する。

ビデオカメラ「HC-WX2M」(左)と「HC-VX2M」(右)
ビデオカメラ「HC-VX992M」

いずれも、'18年4月に発表された「HC-WX1M」「HC-VX1M」「HC-VX990M」の後継機。

同社では、WX2MとVX2Mを画質にこだわる“4K PREMIUM”モデル、VX992Mを軽さにこだわる“4K AIR”モデルとして位置づけている。

なおWX2MとVX2Mの違いは、サブカメラによるワイプ撮りの可否で、WX2M/VX2MとVX992Mは、撮像センサーと光学部が異なる。そのほかの基本的な機能は、3機種共通。

'19年モデルの大きな進化点として、WX2M/VX2Mには「ハイライトシェア」機能が追加された。4K MP4、またはMP4で撮影したシーンから、きれいに撮影できた部分を自動で判別し、約10秒間のハイライト映像を生成。ハイライト映像は保存後、スマートフォンに転送でき、手軽にSNS等にアップロード・シェアすることができるという。設定から30秒、60秒のハイライト映像も生成できる。

ハイライトシェアのイメージ

共通の撮影機能

いずれのモデルも、5軸ハイブリッド手ブレ補正機能を搭載。加えて、撮影の状況や条件を自動で判断して補正を行なうブレ補正「アダプティブO.I.S.」や、レンズ駆動にボール機構を使い駆動摩擦を低減し、手ブレの細かい振動の補正を行なう「ボールO.I.S.機構」も備えるなど、ブレのない安定した映像撮影を実現。さらに高速・高精度なAFを可能とする「4KハイプレシジョンAF」で、対象物の追従性も高めている。

4KはMP4で3,840×2,160ドット/30p、24pの撮影が可能。1080/60pやAVCHD 2.0撮影もサポート。撮影した映像は、同社BDレコーダーDIGAに転送・保存できる。

4Kの高解像度を活かし、撮影後に失敗した部分を補正したり、編集できる「あとから補正」機能を搭載。4K解像度かつ広角で撮影しておいた映像を元に、そこからフルHDの映像に変換する際に、4Kの高解像度を手ぶれ補正用の余白として活用、ブレを抑えたフルHD映像に変換できる。同様の機能を使い、「あとからズーム」も可能。

指定した顔と色を認識し、自分の子供など、特定の被写体にクローズアップしたフルHD映像を、4Kの元映像から作成できる「あとから追っかけ」も用意。この機能と「あとから手ブレ補正」は併用できる。あとからクローズアップして切り出したい部分を指でユーザーが指定できる「あとから指で追っかけ」も用意する。

「インテリジェントコントラスト」機能を装備。コントラストの少ないシーンの撮影において、ヒストグラム解析とグラデーションを最適化するもので、例えば山々の細かいディテールを残りながら、雲が明確に見えるように、といった撮影ができる。

逆光補正機能も搭載。リアルタイムにヒストグラムの解析やグラデーションの最適化を行なっており、低輝度領域のコントラストを改善、黒つぶれを防いでいる。

撮影後に「撮ったつもりが撮れていない」という事態を防ぐために「REC/PAUSE」をアイコンを交えて、モニタに表示する機能や、モニタを180度回転させて撮影する「対面撮影機能」なども用意。撮影後に映像ファイルを素早く撮影できるクイックアクセスやショートカット機能、新たにオリジナル効果演出ができる「あとからスロー&クイック」も備えている。

あとからスロー&クイックのイメージ

各モデルの仕様

4K PREMIUMモデルのWX2MとVX2Mは、有効画素数829万の1/2.5型MOSセンサーを搭載。光学24倍のライカディコマーレンズで、明るさはF1.8~F4.0(f=4.12~98.91mm)。超解像iAズームを組み合わせると、4Kで32倍、フルHDで48倍のズーム撮影ができる。35mm判換算時の焦点距離は、4K撮影時で25~600mm、フルHDで28.9~693.7mm。最低被写体照度は、1.5ルクス。ナイトモード(カラー)時は0.5ルクス。

新色のフォレストカーキ(HC-VX2M)

4K AIRモデルのVX992Mは、有効画素数829万の1/2.3型MOSセンサーを搭載。光学20倍のライカディコマーレンズで、明るさはF1.8~F3.6(f=4.08~81.6mm)。超解像iAズームを組み合わせると、4Kで25倍、フルHDで40倍のズーム撮影ができる。35mm判換算時の焦点距離は、4K撮影時で30.8~626mm、フルHDで37.0~752mm。最低被写体照度は、2ルクス。ナイトモード(カラー)時は1ルクス、ナイトモード(赤外線)時は0ルクス。

WX2Mのみ、モニタの脇にサブカメラを搭載。撮影者の表情などをワイプ撮りし、メインカメラで撮影した映像と合わせて記録できる。

モニタは3型の液晶で、約46万画素。ストレージとして、64GBメモリを内蔵。SD/SDXC/SDHCに対応し、128GBまでのSDカードが利用可能。

付属バッテリーを使用した連続撮影時間/実撮影時間(HEモード時)は、WX2Mが、約3時間35分/1時間50分。VX2MとVX992Mが約1時間40分/約50分。

MicroHDMI出力を装備。ステレオミニのヘッドフォン出力も用意する。無線LANはIEEE 802.11b/g/nに準拠。

バッテリを含めた外形寸法と重量は、HC-WX2Mが68×158×77mm(幅×奥行き×高さ)で約523g、HC-VX2Mが68×142×77mm(同)で約473g、HC-VX992Mが65×141×73mm(同)で約398g。