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シャープが5Gスマホ試作機を披露。2GB動画を5秒でダウンロード
2019年5月8日 15:02
シャープは8日、5G通信対応スマートフォンのプロトタイプ(試作機)を披露した。製品版の発売時期は未定だが、通信各社が5Gサービスを開始する来春を見据えて「先頭集団として準備していきたい」(シャープ通信事業本部 パーソナル通信事業部 小林繁事業部長)としている。
展示されたのは、同日に発表されたLTE対応スマートフォン「AQUOS R3」をベースに、5G通信の機能も搭載したもの。5Gのミリ波、6GHz未満のSub6プロトコルのほか、既存の国内の周波数帯にも全て対応。同社の伝送試験では2GBの動画1本を約5秒でダウンロードできたという。
デモの内容は、5G基地局のシミュレーターからRFコンバーターを介して5Gアンテナからのミリ波帯の受信を行なうというもの。AQUOS R3の発表会に合わせて参考展示された。
現時点では、本体がR3(薄さ8.9mm)に比べてかなり厚みのある形状となっているが、実際の製品に向けて薄型化を進めるという。
2019年初夏以降に発売されるAQUOS R3は、AIを活用して動画撮影をしながら自動編集して約15秒のダイジェスト動画を作れることが特徴で、詳細は別記事で掲載している。
前述の小林繁事業部長は「R3が動画のコミュニケーションを追求しているのも、当然
5Gの時代を見越したもの。今は手間がかかっていたり、面倒で使っていない動画を、簡単に録れたり共有できるようにすることで、どんどん広がっていくのでは。5Gはスマホに閉じた話ではないので、まずは先頭としてスマートフォンを開発し、将来的にさらに広い事業として考えていきたい」とコメントしている。