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旭化成、カーオーディオ・ワイヤレススピーカー用のハイレゾ対応DSP

旭化成エレクトロニクス(AKM)は28日、車載用オーディオシステムやカーナビ、ワイヤレススピーカー向けのハイレゾ対応DSP「AK7739VQ/AK7737VQ」の発売を開始した。

ハイレゾに対応したオーディオ専用DSP「AK7739VQ」

実績あるAK7738からDSPコア、オーディオI/O、ADC、SRCの仕様を一部見直し、システムに必要な機能を継承。AK7738で使用していた28bit浮動小数点を、32bit浮動小数点演算に機能アップし、1サンプリングあたり6144step/fs×3(48kHzサンプリング時)の並列演算処理を実現する。

プログラムエリアはRAMで構成し、ユーザーの要望に合わせた自由なプログラミングが可能。サラウンド処理や様々な音響効果の再現、パラメトリックイコライザーが可能という。処理に必要なメモリーは全て内蔵し、外付けメモリーは不要。プログラムはシリアルインターフェイス経由で外部から内蔵RAM領域に格納するため、アップデートが容易という。

AK7739VQは4ch 32bit DAC内蔵で、高級オーディオ向け部品で培った低ノイズ・低歪み・広帯域のVELVET SOUNDテクノロジーを搭載。ハイレゾ音源の再生にも最適としている。

ステレオADC 2系統、ステレオDAC 2系統、非同期ステレオSRC 4系統、モノラルSRC 4系統を内蔵し、本機だけでオーディオシステムの主要部分が構成可能。内部パスの接続はレジスターで自由に設定できる。また、マイクアンプ/マイクバイアス回路の内蔵により、基板を省スペース化。外部のデジタル機器からの入力やD級アンプへの出力にも対応できるという。パッケージは、64ピンHTQFP。