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アップル、iPad向け新OS「iPadOS」今秋提供。マルチタスク強化

アップルは4日、開発者向けイベント「WWDC 2019」において、iPad向けの新しいOS「iPadOS」を発表した。より多くのアプリや情報が一目で見えるようなホーム画面になり、マルチタスク性能も強化している。今秋、iPad Air 2以降、iPad Pro全モデル、iPad 5世代以降、iPad mini 4以降に、無料で提供する。

「iPadOS」

iOSと同じベースの上に構築されており、大画面ディスプレイと直感的な操作、複数ウインドウでアプリを操作する事を快適にしている。ホーム画面にはアプリのアイコンと共に、ウィジェットも表示。通知や天気、カレンダー、イベントなどを一目で確認でき、素早くアクセスできる。

同じアプリ上で、複数のファイルやドキュメントの操作ができる。スライドオーバーで複数のアプリをすばやく表示したり切り替えも可能。例えば、別の電子メールを並べて表示しながら、メールを作成するといったことも可能になる。

Apple PencilとOSとの統合もさらに進化しており、画面の隅からApple Pencilをスワイプすることで、iPad上でWebページ全体、文書、メールをマークなどを描いて、送信も可能。レイテンシーも9ミリ秒まで短縮、さらに自然に描けるという。

ファイルアプリも強化。ドキュメントにすばやくアクセスできるようになっているほか、iCloud Driveにもアクセス可能。外付けドライブもサポートし、USBドライブ、SDカードに接続したり、SMBファイルサーバーにログインも可能。高解像度プレビュー機能なども備えている。

Safariは、iPadのディスプレイに合わせて最適な拡大縮小が可能になり、ダウンロードマネージャー、30個の新しいキーボードショートカット、タブ管理の強化なども図られている。

テキスト編集機能も強化。文章の選択がより高速にでき、スワイプするだけでテキストの選択ができ、切り取り、コピー、貼り付け、元に戻すための新しいジェスチャーも追加される。

低照度の環境向け表示のダークモードも搭載。写真アプリでは、ライブラリを解析し、最高の画像を強調して表示。似たような写真の自動グルーピングや、重要なイベントをまとめての提示、タイムラプス表示なども可能。

マップアプリも刷新。地図データはゼロから新たに構築し、高解像度の3D写真を活用、ストリートに降り立ったような表示も可能で、綺麗な写真で街中を見回す事ができる。

パフォーマンスも向上。Face IDのロック解除が高速化され、アプリのダウンロードサイズも縮小、アプリの更新データ量も削減、アプリ起動も最大2倍に高速化する。