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ティアック、Ncore搭載の小型パワーアンプ。大型レベルメーター装備
2019年6月5日 16:03
ティアックは、Referenceシリーズの新モデルとして、Ncoreモジュールを搭載したパワーアンプ「AP-505」を6月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は148,000円前後。カラーはブラックとシルバーの2色を用意する。
A4サイズのコンパクトな筐体ながら、実用最大出力130W×2ch(4Ω)、BTL接続時250W×1ch(8Ω)の高出力を実現したReferenceシリーズのステレオパワーアンプ。フロント部の大型レベルメーターや音質を考慮した3点支持方式ピンポイントフットを特徴とする。
パワーアンプ部には、能率と音質に定評あるオランダHypex製Ncoreに音質チューニングを施した専用設計のモジュールを採用。モード切り替えで、1台でのステレオ動作に加え、2台使ったバイアンプ接続やハイパワー駆動が可能なBTL接続などのセッティングが可能。「繊細なピアニシモから力強い渾身のフォルテシモまでオリジナルの音楽表現を損なうことなくスピーカーをドライブする」という。
プリアンプ部、パワーアンプ部の全ステージにおいてフルバランス伝送を採用。コモンモードノイズを排除し、低ノイズでS/Nに優れた音声信号を伝送可能としている。
フロントエンドには、高品位オペアンプ「MUSES 8820E」をRCA/XLR両入力回路に使用。入力段の電源部は、左右の整流回路を電源トランスの出口から完全に分離し、4,700μFの大容量コンデンサを各チャンネルに4基、合計8基搭載したことで理想的な電源平滑回路を実現。チャンネル間での濁りのない見通しのよい音場を目指した。またXLR入力は、カップリングコンデンサを排除した高音質回路を採用する。
入力バッファには大容量トロイダルコアトランスを、整流回路にはショットキーバリアダイオード(SBD)を採用。整流ノイズの発生を抑え、よりクリーンで安定した電源を各セクションに供給する構造とした。
フロントパネルには、オーディオ信号のレベルに合わせて振れる大型2連指針式レベルメーターを搭載。4段階ディマー(明/中/暗/消灯)のほか、レベルメーターの動作オフや2段階の感度切替を備え、メーターの動きをカスタマイズ可能。バックライト消灯でメーター動作オフの場合でも、電源のオン/オフが遠くからでも確認できるよう、トグル式の電源スイッチを採用する。
安定した接地を可能にする3点支持方式の脚部を採用。スパイク形状を持つフット本体とすり鉢状の受け皿を持つフットベースが一体化したTEACオリジナル構造により、音の輪郭を際立たせ、分解能と音像定位の向上を実現。外装は、アルミ材が強固なスチール製シャシーとした。
実用最大出力は130W×2ch(4Ω/ステレオ・バイアンプ時)、250W×1ch(8Ω/BTL時)。全高調波歪率は0.0015%。SN比は113dBで、周波数特性は10Hz~50kHz。
入力端子はXLR(2番HOT)とRCAが各1系統。スピーカーターミナルは、AWG8対応のスクリュー式端子。適合インピーダンスは4~16Ω(ステレオ・バイアンプ時)、8~16Ω(BTL時)。
消費電力は106Wで、待機時は0.1W以下。突起部を含む外形寸法は、290×271×84.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.4kg。フット用クッションと電源コードを付属する。