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TEAC、独自DAC搭載ネットワークプレーヤーとアンプ。フルサイズ機

「UD-701N」(左)、「AP-701」(右) ともにシルバー

ティアックは、Referenceシリーズ初のフルサイズ機である701シリーズとして、USB DAC搭載ネットワークプレーヤー「UD-701N」と、デュアルモノラル構成のステレオパワーアンプ「AP-701」を発売する。発売日と価格は、「UD-701N」が5月29日発売で348,000円、「AP-701」が4月17日発売で298,000円。カラーはそれぞれブラックとシルバーの2色。

UD-701N

「UD-701N」ブラック

UD-701Nは、USB DAC機能を核に、ネットワークプレーヤー、アナログプリアンプ、ヘッドフォンアンプなど様々な機能を搭載。新開発のTEAC ΔΣ(デルタシグマ)ディスクリートDACを搭載し、「新たな高みに到達した」とするフラッグシップDAC。

USB DAC、ネットワークプレーヤーとしては、384kHz/32bitまでのPCMとDSDに対応。MQAフルデコーダーも搭載する。すべてのデジタル信号は、TEAC ΔΣディスクリートDACにより、高音質でアナログ信号へ変換するとしている。

左右独立に搭載されたトロイダルコアトランスによる電源回路、D/Aコンバーター部、アナログ出力段まで一貫したデュアルモノラル構成の回路を採用。LR信号によるお互いの干渉を防ぎ、音場感や立体感など豊かな音楽表現を実現するとしている。

アナログ信号用に左右独立で搭載した2基のトロイダルコアトランスのほかに、ネットワークモジュール部、デジタル制御部にもそれぞれ独立したトロイダルコアトランスを用意。特にネットワークモジュール部の電源供給をリニア電源で強化し、高度な処理を必要とするネットワークモジュールに安定した電力を供給する。

デジタルオーディオ信号を滑らかに補完する「RDOT-NEO」(Refined Digital Output Technology NEO)により、PCMデジタル信号を2xFs/4xFs/8xFs(最大384kHz)にアップコンバートする機能も搭載する。

Bluetoothレシーバーを搭載し、バージョンは4.0。プロファイルは、A2DP/AVRCPをサポート。コーデックはハイレゾ相当(96kHz/24bit)の音質で通信できるLDACと48kHz/24bitに対応するaptX HDのほか、aptX、AAC、SBCに対応する。

Spotify Connectや、Qobuzにも対応。発売後のファームウェアアップデートでTIDALも利用できるようになる。

OpenHome準拠で、対応のコントロールアプリを使っての操作に対応。オンデバイスプレイリストやギャップレス再生も利用できる。アップデートでRoon Readyにも対応し、RAAT(Roon Advanced Audio Transport)の提供する機能、高音質再生、アプリからの操作やマルチルームシンクロ再生などを制限なく利用できる。

入力端子は、同軸デジタル、光デジタルを各2系統と、XLRバランス、RCAアンバランスのアナログ入力を装備。外部機器と組み合わせてアナログプリアンプとして使用できる。

USB端子はデジタル入力用に1系統(USB-B)、フラッシュドライブ用に正面、背面に1系統ずつ備える。インターネット接続用にRJ-45も1系統搭載する。

背面

パワーアンプと組み合わせたスピーカーリスニングだけでなく、4pin XLR端子によるヘッドフォンのバランス出力にも対応する。アンバランス出力は6.3mmステレオ標準を備える。

実用最大出力はバランス接続時700mW+700mW(32Ω負荷時)、アンバランス接続時500mW+500mW(32Ω×1負荷時)。周波数特性は5Hz~80kHz。全高調波歪率は0.005%。SN比は110dB。消費電力は40Wで、待機時は0.4W。

外形寸法は444×334×111mm(幅×奥行き×高さ)。重量は11.8kg。電源コード、リモコンなどが付属する。

AP-701

「AP-701」ブラック

AP-701は、左右独立の大容量トロイダルコアトランスとディスクリートバッファーアンプと、2基のNcoreモジュールにより、入力から出力まで完全なデュアルモノラル構成を実現したとするパワーアンプ。高さだけでなく、奥行きも抑えたショートボディ設計で、置き場所を選ばないとしている。

各チャンネルの入力ステージはフルバランス設計で、入力信号のダイナミズムをそのままに増幅し、スピーカー本来の性能を引き出すとしている。

振動をコントロールする柔構造の筐体は3mm厚の重量板金を基礎とし、サスペンション機能を備えたジョイントを併用することで、全体の振動周期をコントロールし、開放的な音場を再現するという。

空気の流れを計算した基板配置と吸排気口の絶妙なレイアウトにより高出力パワーアンプにしてファンレスを実現。アンプモージュールは底板に直付けすることで放熱性を高め、サイドのパネルのフィン構造と相まって、内部の熱を確実に排除するとしている。

振動の起きやすいトランスは底板から浮かせたフローティング構造を採用。サイドパネルは、共振を排除するために各フィンの形状を調整しているという。基板の固定ねじは最低限とし、底板とフットとの接合に遊びを持たせた新機構のティアックオリジナルピンポイントフットを採用。音質に影響を与える振動を徹底してコントロールしているという。

入力端子はXLRバランス、RCAアンバランス各1系統。スピーカー出力はバナナプラグ対応のスクリュー式端子を1組備える。スピーカーの適合インピーダンスは4Ω~8Ω。

スピーカー出力部
背面

定格出力は230W+230W(4Ω/1kHz)、135W+135W(8Ω/1kHz)。全高調波歪率は0.003%。SN比は110dB。周波数特性は10Hz~50kHz。

消費電力は210W、待機時0.4W。外形寸法は444×348.2×111.3mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9.9kg。電源コード、フット用クッション×3などが付属する。