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ソニー、世界最小の4Kセキュリティカメラ用CMOSセンサー。裏面照射型も

ソニーは26日、セキュリティカメラ用の4K解像度のCMOSイメージセンサーとして、世界最小1/2.8型の積層型「IMX415」と、低照度性能を向上させた1/1.2型裏面照射型「IMX485」を商品化すると発表した。サンプル出荷については、IMX415は4月から既に出荷しており、IMX485は7月開始予定。サンプル価格は、IMX415が2,500円。IMX485が10,000円。

セキュリティカメラ向け4K解像度CMOSセンサー。左が1/2.8型の積層型「IMX415」、右が1/1.2型の裏面照射型「IMX485」

ソニーは、今後のスマートシティの拡大を踏まえ、防犯・防災、交通、商業施設を始めとしたさまざまな監視用途で急速に普及が進むセキュリティカメラ向けに、2つのCMOSセンサーを商品化。これまで難しいとされてきた、4K解像度での画像認識・検知性能と低照度性能の両立を小型で実現した。これにより「多様なシーンでの高画質撮像を可能にするCMOSイメージセンサーのラインナップを拡充し、幅広いセキュリティカメラの展開に貢献する」という。

IMX415は、独自の高感度・低ノイズ技術を駆使し、画素サイズを従来比約80%の1.45um角に微細化。1/2.8型と小型ながら、低照度性能は従来のCMOSセンサーと比べて1.5倍向上させた。また、低ノイズ回路を搭載した積層型構造により、暗いシーンでも鮮明な映像が撮れるとしている。

IMX415(左)と、従来のIMX274(右)の画像の比較

IMX485は、画素サイズを従来比2.1倍の2.9um角にし、最新の画素技術を適用した低ノイズ化により、低照度性能が従来比で3.3倍に向上。暗いシーンでも物体を正確に検知して撮像できるという。

IMX485の画像。明るさ0.1lx環境下(月明かりに相当)でノイズリダクション適用前のもの