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オーテク、メイプル材ハウジング採用のポータブルヘッドフォン「ATH-WP900」

オーディオテクニカは、音の立ち上がりの良い、明瞭なサウンドを実現するというメイプル材をハウジングに採用した、ポータブルタイプのヘッドフォン「ATH-WP900」を10月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は8万円前後。

ポータブルタイプのヘッドフォン「ATH-WP900」

ハウジングは密閉型。振動板には、高域特性に優れたDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施している。サイズは53mm径。独自形状の新設計バッフルで歪みのないクリアな中低域再生が可能という。

出力音圧レベルは100dB/mWで、再生周波数帯域は5Hz~50kHz。インピーダンスは38Ω。ケーブルを省いた重量は243g。

ケーブルは着脱可能で、A2DCコネクターを採用。1.2mでステレオミニプラグのケーブルが付属するほか、4.4mm 5極、1.2mのバランスケーブルも同梱する。

イヤーパッドとヘッドバンドは立体縫製で、密閉性と装着性を高めている。

音を聴いてみる

ハウジングに使っているメイプル材は、ギターなどにも使われている木材。硬く、軽いといったヘッドフォンに向いた特性を持っているほか、深みのある色合いや木目の美しさなども、デザインに活かしている。

発表会場にはメイプル材を使ったギターも展示されていた

サウンドも、ハウジングの剛性の高さを活かし、余分な付帯音の少ない、クリアなサウンドだ。密閉型だが、ハウジングが存在しないかのように、開放的に音が広がっていく。

ただし、じっくり聴くと、ヴォーカルの余韻やピアノの響きなどに、少しウッドの柔らかな響きを感じる。ウッドらしいホッとする描写と、現代的なクリアさ、分解能の高さを両立させたポータブルヘッドホンと言える。