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名作アニメ「わんぱく王子の大蛇退治」4KリマスターでBD化。復刻絵コンテや台本も
2019年10月9日 07:30
1963年に劇場公開された長編アニメーション「わんぱく王子の大蛇退治」が4KリマスターでBlu-ray BOX化。'20年2月5日に14,800円で発売される。品番はBSTD20311。初回生産限定。発売元は東映ビデオ。販売元は東映。
日本神話を題材に、ユーモアを交えた物語をフラットでシンプルなキャラクターと様式化された背景美術で造形美豊かに描いた、日本アニメーションの代表作。日本初の長編カラーアニメーション「白蛇伝」を手掛けた東映が、培った技術と経験、新たな製作システムを導入して完成させた。
本作は日本アニメーション史に名を残す傑作との呼び声も高く、NHK連続テレビ小説「なつぞら」で主人公が勤めるスタジオが製作するアニメ“わんぱく牛若丸”のモデル、とも言われている。
約7,000万円の制作費と、180名のスタッフ。25万枚の作画枚数と、絵具1トンを使用。演出には、当時新人だった芹川有吾を起用し、ベテラン・森康二が初の作画監督(原画監督)となって原動画全体の出来を統一。大蛇退治のクライマックスは、大塚康生と月岡貞夫が半年にわたって製作し、300カット、動画枚数1万枚超が費やされた。音楽は「ゴジラ」などの伊福部昭。
BD収録の本編映像は、ネガスキャンテレシネ4Kマスターを使用。4:3で1080p収録。本編は86分(予定)。音声はリニアPCMモノラル。映像特典として予告編を収録予定。
封入特典は60ページにおよぶブックレットのほか、台本、劇場パンフレット、B2ポスター、カラープレスシートなどの復刻版を収納BOXに封入予定。
あらすじ
はるか昔の神々の時代、オノゴロ島に住むわんぱく王子・スサノオ少年は、両親イザナギ・イザナミのもとで楽しく暮らしていた。ところが突然、母イザナミが亡くなり黄泉の国へ行ってしまう。母の死を受け入れられないスサノオは、兎のアカハナとともに、母の面影を求めて旅にでる。途中、兄・ツクヨミと姉・アマテラスの国を訪ねたスサノオは、冒険を続ける中で兄姉の愛情に触れ、出雲の国で出会ったクシナダ姫を苦しめるヤマタノオロチと戦うことを誓う!
製作:大川博
企画:吉田信/高橋勇/飯島敬
脚本:池田一朗/飯島敬
動画監修:山本早苗
原画監督:森康二
美術:小山礼司
音楽:伊福部昭
演出:芹川有吾
声の出演:住田知仁(現・風間杜夫)/岡田由紀子/久里千春
1963年3月24日ロードショウ(7月24日全国公開)