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信楽焼で豊かな響きのスピーカー「Alina」。ペア約50万円

タイムロードは、オリジナルブランド「Architectura(アーキテクチュラ)」の新製品として、信楽焼で筐体をハンドメイド製作したスピーカー「Alina」を12月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は50万円前後(ペア)。カラーは標準仕様として白と黒のモデルを用意するほか、釉薬による仕上げで青などのカラーも特注仕様で選択できる。特注モデルも価格は変わらないが、青は期間限定となる予定。

「Alina」特注仕様の青モデル

タイムロードの平野至洋代表取締役が「オーディオ文化をより身近にしたい」という願いから製品が企画。日本六古窯の一つである滋賀県の伝統工芸・信楽焼をベースに開発した。

白モデル
青モデル

ダブルボイスコイル仕様のAudience製フルレンジドライバーを、信楽焼のエンクロージャーと組み合わせたスピーカー。

土の種類や配合の割合、厚さなどを変えながら、試作を約2年間かけて理想的な音の響きなどを追求。「完成までに多数の工程を経る信楽焼において、陶芸家、土屋、窯元など多数の職人の協力のもと、過去に成しえなかった工業製品の域を超えたオーディオ製品としての高いクオリティを確保した」という。

ユニークな形状のJORDAN WATTS製「FLAGON」をリスペクトしてオマージュしたという製品で「今のテクノロジーと職人芸で面白いものが作れるのでは、というのが出発点」(平野氏)という。

エンクロージャー上部にバスレフポートを備え、女性の首から肩のシルエットをイメージさせる丸みのある形状から、Alinaという製品名がつけられた。

完成まで多くの試作を重ねてきたという
PATHOS真空管プリメインアンプと接続して試聴。見た目のコンパクトなイメージとは異なり、豊かな響きを実現していた

ターミナルはバイワイヤリング対応。パラレル接続では力強く、シングル接続では繊細な音が楽しめるという。

背面
京都製の桐箱に収納
漆などを使った様々な仕上げが可能。海外への販売も見込む