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光城精工、非磁性体の制振合金「M2052」を使ったオーディオ向け電源タップ

光城精工は、オーディオ機器などの接続を想定した電源タップ2モデルを12月16日に発売する。価格は、出力4口の「Crystal3.1:クリスタル3.1」が19,000円。出力7口の「Crystal6.1:クリスタル6.1」が26,000円。

Crystal3.1

入力コンセント数は共通で、3Pインレット×1口。出力コンセント数は、「3.1」が3P×3口、2P×1口の計4口。「6.1」は3P×6口、2P×1口の計7口。

筐体の構造は、従来モデル「Force bar3.1/6.1」と共通の不要振動の伝達を防ぐ「M.I.S.メカニカルアイソレーションシステム」。トップカバーとサブシャーシの結合部に使うスペーサーは従来チタン製だが、超低周波から超音波領域まで減衰可能な非磁性体の制振合金M2052スペーサーに変更。「不要振動の減衰をより高次元なものにした」という。

大型のコンセントプラグやインレットプラグが挿入された場合でも、外装ケースにプラグが触れないよう適切な距離感を保って各パーツがマウントされている。

Crystal6.1

トップカバーは従来のスチールからアルミへ、ボトムシャーシとサブシャーシはアルミからスチールへ変更され、「3.1」が665g、「6.1」が1080gと約20%の重量アップが実現。

床からの振動を直接受けるボトムシャーシは厚さが1.6mmから2mmに強化された。オリジナル成形ハネナイトは、TAOC製振動吸収シートに変更されており、「振動抑制効果を向上させると共に、ボディ全体の剛性を高め、セッティング時の安定感と高音質化に大きく貢献した」という。

入力/出力プラグ接続部分

内部配線は、表皮効果を活用した単線素材を継承し、4N無酸素銅から錫メッキ1.6mmに変更。入力から出力までロスなく伝達できるようストレート配線されている。各パーツのハンダ付けも、特殊成分配合されたものを使用している。

挿し込んだACアダプタが隣接するコンセントを塞いでしまうことを防ぐため、コンセントの適切な距離感を確保。大型のACアダプタも使用可能としている。

アダプタ使用イメージ

また、アース端子は、内部配線のアースラインおよび外装ケースに接続されており、アース線付コンセントプラグの接続先として、2Pコンセントと併用することで有効に機能する。

従来モデルと同様に連結機能も搭載。インレットが国際規格IEC60320 C14に統一され、Force、Crystalシリーズの連結、拡張が可能。Crystalシリーズ同士の連結には結合性を高める専用連結プレートも用意される。

入力から出力までロスなく伝達できるストレート配線

デザインは「クリアさ、繊細さ」をコンセプトに、Force barシリーズのブラック基調から一新。トップカバーに梨地白色アルマイトfinishが採用され、ボトムシャーシ、サブシャーシもシルバー色で統一された。

推奨電源ケーブルは、KOJO TECHNOLOGY製「KS-0」、「KS-0P」。出力容量は1,500VA。アース端子やフットの突起物を含まない外形寸法は「3.1」が約59×213×37mm(幅×奥行き×高さ)。「6.1」は約59×363×37mm(幅×奥行き×高さ)。入力電源ケーブルは付属しない。

アース端子接続部分
ForceシリーズとCrystalシリーズの連結