ニュース
光城精工、サージ保護を備えたオーディオ用連結電源タップ
2020年11月11日 15:30
光城精工は、オーディオ機材の電源ラインをデジタル系とアナログ系機器に分ける分岐型電源タップ2機種を12月1日に発売する。ラインナップと価格は「Crystal C2P2」が44,000円、「Crystal 2P2」が36,000円。発売記念として、11月26日までの注文分を対象に、各50セット限定で電源ケーブル「KS-0P-2m:メドゥーサ0P」(通常4,900円)を無料で同梱する。
ともにForce barDP2の後継機種となる電源タップ。新たにサージアブソーバ(雷対策)とコンセントを追加し、単独使用が可能になった。C2P2はノイズフィルタも備える。
雷対策として信頼性の高いパナソニック製サージアブソーバを採用。サージ耐量7KVを満たすパーツを選定しているという。昨今のゲリラ豪雨などに伴う雷からオーディオの保護対策として威力を発揮できるとしている。
C2P2は、ノイズフィルタ部の回路構成、部品定数、パターンアートワークを一から設計。コモンモードチョークコイル使用せず、一転ノーマルモードチョークコイルを採用。コンデンサとの併用でπ型フィルタを構成したという。
ノーマルモードチョークコイルは光城精工オリジナル設計で、電流耐量が大きく不飽和特性を持つ空芯コイルを採用。空芯コイルに使用する巻線材の素材にも拘り、数種類の巻線材候補から安全面、音質面共に良好な素材を選定し製作した。
π型フィルタを構成するコンデンサには、岡谷電機製ノイズサプレッションキャパシタを採用。チョークコイルのインダクタンス値含め、定数設定は聴感上ならびにフィルタ特性の両面から実施されるという。
ボディは、トップカバー/ボトムシャーシ/サブシャーシの3パーツで構成。インレット、コンセント、基板に至る全てのパーツをサブシャーシに搭載し、外装ケース(トップカバー、ボトムシャーシ)から独立(宙吊り)させることで、電源タップに影響をおよぼす外部からの不要振動を減衰するという。
トップカバーとサブシャーシの結合部には、従来はチタン製スペーサを採用していたが、C2P2/2P2には超低周波から超音波領域まで減衰可能な制振合金M2052スペーサ(非磁性体)を採用。より高次元な不要振動の減衰を実現するとしている。
さらにM.I.S.をより効果的なものにするため、大型のコンセントプラグやインレットプラグが挿入された場合でも、外装ケースにプラグが触れないよう適切な距離感を保って各パーツをマウントした。
ボディの素材は、従来シリーズに対し、トップカバーをスチールからアルミへ、ボトムシャーシとサブシャーシはアルミからスチールに変更した。また床(設置面)からの振動の影響を直接受けるボトムシャーシは、厚さを1.6mmから2.0mmに変更。さらに振動吸収シートを内外ゴム製ハネナイトからTAOC製振動吸収シートに変更することで、M.I.S.による振動抑制効果を向上させると共に、ボディ全体の剛性を高め、セッティング時の安定感と高音質化に大きく貢献するという。
電源ラインの配線素材は、表皮効果を積極的に活用した単線素材を継承しつつ、4N無酸素銅から錫メッキ1.6mmに変更。サージアブソーバ(雷対策)は基板にてインレット端子に実装されるとともに、インレット端子から直接アナログ系パワーラインとデジタル系パワーラインに分離。シンメトリックによる等配線にてコンセントならびに連結コンセントへ最短距離で配線されている。
既に発売されているCrystal 3.1や3P、6.1などとの連結で、コンセント数の増加が可能になるほか、今後発売が予定される機能別電源タップと連結することで、個々のオーディオシステムにマッチした、拡張性豊かな電源タップシステムの構築が可能だという。
インレットは3Pインレット(IEC60320 C14)×1口、コンセントは3Pコンセント(NEMA5-15R)×2口、3P連結コンセント(IEC60320 C13)×2口。推奨電源ケーブル:KS-0(メドゥーサ)およびKS-0P(メドゥーサP)ほか。単相2線アースを備える。
電圧は100V(定格125V)。容量は1,500VA。周波数は50/60Hz。外形寸法は120×160×37mm(幅×奥行き×高さ)。重量はC2P2が約1,000g、2C2が約960g。入力電源ケーブルは付属しない。
Audio&Visual専用アースケーブル「Clone1T3/2T3」の2機種も同日発売する。価格は各8,800円。