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Furutech、ノイズを抑える特殊素材“NCF”を使った電源タップ「e-TP609 NCF」

 フルテックは、FurutechブランドのNCF仕様電源タップ「e-TP609 NCF」を11月29日に発売する。価格は158,000円。出力コンセント数は6口で、入力は15A IECインレット。

NCF仕様電源タップ「e-TP609 NCF」

 既発売の電源タップ「e-TP609」のNCFバージョン。従来から採用している強固な制振性に加え、静電気対策として特殊素材のNCFを調合したコンセントパーツ、ACインレットパーツを採用しているのが特徴。

 筐体はアルミ合金からの削り出しで、高い剛性を持つ。コンセントと取付台の間には、3M振動吸収材を配置。筐体の天板には、振動吸収特性を持つ特殊な塗装を施している。

 NCFバージョンでは、さらにボディ部、カバー部の樹脂部分に静電気対策としてNCFを調合。ノイズの発生を抑え、「静寂感が高まり、音の濁りがなくなることにより、埋もれていた音源本来の魅力を引き出す」という。

 6口備えたコンセントは、高い給電能力に加え高解像度とダイナミックを備え、厚く深みのある表現を実現したという新開発のもの。インレットには高品位なロジウムメッキ処理を施し、全て非磁性素材を採用。内部は各配線を分離したセパレート構造で、電磁波や静電気を非接触で完全に吸収し除去できる「GC-303」も採用した。

 各コンセント取付の高剛性化で振動を減少させる「Axial Locking」(アーキシャル ロッキング)システムも投入。筐体との一体化による高剛性構造になるほか、スパイク部にナノ単位の特殊セラミックパウダーとカーボンパウダーを一定比率で調合した制振ゴムを採用。振動による音質劣化を防止している。

 さらにコンセントには、新開発で導電性に優れた純銅電極(刃受け部)と接触用加圧バネを独立させた、世界初という2wayコンダクターを採用。確実な接触圧が得られ、長期にわたり安定しているほか、新構造の刃受け部で接触面積を拡大。高い給電能力を持ちながら、接続するACプラグのブレードを傷付けないようにしている。

 全ての通電金属部品には、α Process処理を施している。最大使用電流は15A。外形寸法は130×266×56.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.94kg。

左が新構造の電極部、右は従来の構造。接続するACプラグのブレードを傷付けないようにしている